たまには本気(マジ)な作品紹介とかしてみます。

世に言うアニメ好き、ドラマ好き、物語好きな人ならだれもが持ってる『自分の中での1番好きな作品』。
アニメ好きの端くれとして私が一番お薦めするのは、なんと言っても田中芳樹原作のSFスペースオペラ「銀河英雄伝説」。
生まれてこの方、これを超える作品には出会っていません。
最初に私が知ったのは中学生の頃、テレビ東京の深夜枠でたまたまやっていた(おそらく傑作OVA特集みたいな番組?)のを見たのがきっかけです。
もちろんたまたまだったので、見たのも途中の回でした。
普通、途中から見ても前後の話が分からなくて微妙そうな作品だなぁと思うことが多いのですが、銀河英雄伝説はその途中の話を1話分見ただけで、すぐ最初から見たいと思いました。
あれほど続きが気になる作品は当時はなかったですねぇ。

原作の文庫をまず買い、読みふけったものです(´ω`)y─━~~
どこにでもよくいましたよね、中学で休み時間に小説読んでる奴、それ私ですw

文章はどちらかと言うと硬めで、硬派な感じ(少なくともライトノベルではないと思います^^;)。
原作ファンには有名なのですが、『小説1巻冒頭の時代背景あらすじ(と言っても数十ページにおよぶ壮大なw)が最初にして最大の難所。これをを耐えられた者だけが至高の本編を楽しめる』と言われてます。
確かに銀河英雄伝説の前知識を知らない人からすると冒頭部分は「前ふり長っ!;;;」的な感覚に陥る人もいるかもしれません。
私は前述の通りアニメを先にチラッと見て、とにかく物語全体を知りたくて苦にはなりませんでしたが・・・。
本編は全10巻でしたが、私個人としては7巻が特別です。
読んでて目頭にくるものがありました(ノ▽`)

小説を読み終わると今度はOVAシリーズ。
一般的なOVAシリーズは数話、長くても13話ぐらいですが、銀河英雄伝説はなんと全話分の110話(本編のみ。外伝を含めると150話超えます)。
文字通り桁違いです。
20年経ちますがOVAでこの話数記録は未だに破られていません。
別に1話5分〜15分とかそんな短編アニメではありません。
普通に1話25分程度の作品です。
通常のTVシリーズでも26話もやれば予算的にもギリギリな場合が多い中、この話数は驚異的です。

全巻そろえると金額的にもとんでもないことになりますので、レンタルビデオやアニメ動画配信サービス等でお試しするのも良いかもしれません。
ちなみに私は全部買いました!
・・・と言っても最初に出たのが1988年からのものでしたので、もうすでに売っていなかった(5年以上前のビデオシリーズが売ってる店が近くにありませんでした)ので廉価版(1本で4話収録)で出た新パッケージ版を買いました。
それでも本編だけで28巻もありましたが^^;
もちろん今でも持ってます。保管してますw

今では銀河英雄伝説DVD版もあるのでそちらもどうぞ。
私は・・・BD版でBOXが出たら買おうかなw
たぶん全部買うと20万以上になるのは確実ですがw
ついでに言うと、学生なのに廉価ビデオ28本を買ったわけですが、となると・・・1本確か3800円でしたので・・・;;;;
どれだけ当時の自分の中で重要度の比率が大きかったが、かけた金額で分かりますね(;´ω`)y─━~~
そういえば確かに当時は他に何も買ってなかった気がする・・・。

三国志とか好きな人なら問題なく楽しめる作品だと思います。
三国志は実史を基にしたと言われている歴史物語なので、ストーリーの流れも駆け引きも十分現実的にありえる内容ですが、銀河英雄伝説はSFなので空想物語です。
ですが空想物語なのに、三国志並みに『まるで見てきたかのような』歴史の記録を細かく(国家の政治的駆け引きから権力闘争まで)描いています。
どちらか一方が悪という構図でもなく、それぞれの国家にそれぞれの主人公と仲間たちがいて、互いの思惑と時代の流れが交差するときのみ主人公同士が相まみえるわけです。

燃える展開の代表的なものとして、「前作の主人公と今作の主人公が対決する」というもの(ガンダムSEEDみたいなw)がありますが、銀河英雄伝説では、そんな燃える展開を可能な限り長い時間をかけお膳立てをして、本当に重要と思われる時代の転換期にのみ両雄を向かい合わせるわけです。
その展開のにくい演出ときたらもう・・・・ニヤニヤしっぱなしです。

子供向けではないですが、今中高生である人には是非読んでほしいです(アニメもほぼ原作そのままなのでアニメでもOK)。
人の死がどれだけ周囲に影響を及ぼすか、人の死がどれほど尊いものか、失ってから分かる命の尊さと言うものをすばらしい表現力とストーリーで物語化してると思います。

わたし的ランキングの中では2位とは越えられない壁があるほどダントツでの1位作品が銀河英雄伝説です。
これを超える、もしくは匹敵する作品に出会える日が来ることを願わんばかりです。