世の中の学生が(劇中限定で)2学期が待ち遠しい涼宮ハルヒの憂鬱「エンドレスエイト」
毎回おんなじ話でつまらな〜いと思われてる方に、ちょっと見方を変えて別の楽しみ方をご紹介しましょう。

現在、エンドレスエイトは6回まで進んでいます。
その各回の内容は『夏休み後半の出来事』ですが、13話〜17話(2回目〜6回目)を見てると、セリフなどに若干の違い(アドリブ?)はありますが、ほぼ同じ話の流れです。
この場合の「同じ」とは『話の進み方』であって話自体のことではありません。
つまり、2〜6回目は『同じ脚本で作られている』わけです。(厳密には多少の手直しはあるかも知れませんが・・・)
スタッフロールを見ると分かりますが、2〜6話の脚本は「武本康弘」氏になっています。
ちなみに、1話は「賀東招二」氏。
見返してみると1回目だけはエンドレスエイトに気付かずに「普通に」夏休みを過ごしてます。
なので、夜中にみくるからの電話もきませんしデジャヴに襲われることも無い。
大筋は同じでもそういったシーンが無いことで2〜6回目と比較すると差異が見て取れます。
もちろん1回目ということで、まず普通の夏休みを見せたかったわけなので違うって分けですが、今回注目したいのは「2〜6回目が同じ脚本で作られてること」です。


本題に入る前に、アニメ制作を簡単に分割して考えてみましょう。

まず脚本です。
これが無いとなにもできませんw
脚本にはもちろんどんな話なのかが書かれています。
数ページしかない短編小説みたいなものだと思えば分かりやすいかと。
この脚本をまず読んでどんな話かを理解します。
ハルヒの場合は原作小説を参考にしてると思いますが、テンポよくするためにあえて原作のあまり重要ではないシーンをなくしたり、オリジナル要素を入れたりするかをこの脚本を書く時点で大体決めます。
よく聞く「アニメ版だとなんであのシーンが無いんだ〜」などはこの時点での脚本担当の影響が強いかとw
逆を言えば、話が面白いかどうかは脚本担当の腕次第です。

次はもちろんその話を絵にするわけですが、その前に(キャラ配置やカメラアングル・視点等々も含めて)どの瞬間のシーンを描くかを決めます。
あとはこの数ページの話を25分にするには、どのシーン・どのカットで何秒必要かの時間の割り振りをします。
この辺が絵コンテ作業になります(厳密に言えば細かい作業分担がありますけど割愛w)。
紙芝居みたいな1枚絵を動きごとに描く感じですかね。
絵コンテに描かれる絵は、基本的には「どんなシーンか分かればいい」ので大抵はものすごく簡素に描かれます。
ただ、誰もが見てパッと見で分かりにくい程度だと、絵コンテの人の思い描くものと、原画さんの描く人のイメージと違ってしまう場合も無きにしも非ず。
まぁ大抵はしっかり打ち合わせみたいなことしてるはずなので全然コンテとは違うってことはないはずですけどね・・・多分。

あとはそのシーンにどんな演出(光や色の具合・派手に見える効果等々)を演出担当が決めて、ようやく原画さんやアニメーターさんが絵を描く作業に入るわけです。
実は演出は結構重要な作業です。
視聴者にその場の雰囲気などを感じ取らせるのは演出さんの感性次第ですね。
クラナドで泣けるかはこの方たちの演出の手腕と言ってもそんなに過言ではないです(ノ▽`)

作画に関しては数多くのアニメーターさんががんばっています。
ですので、いろんな人が描くのでシーンごとにはどうしても各アニメーターさんごとのクセや品質のムラなどがでることがあります。
その辺の品質チェックと調整を行うのが作画監督です。
要するに綺麗になっているか・作画崩れがないかをチェックして直したりする担当です。
アニメ絵の綺麗さを求めてる視聴者には作画監督が最後の砦となります。

あとは声優さんや音響さんがセリフや音を入れて大体完成となります。

約25分、カット数なら数千カット・・・・アニメ1話作るのに相当な人員と労力が必要なのがわかるかと・・・。
どの担当分野も相当なスケジュールだと思うので、締め切りに追われる漫画家さんみたいなんでしょうね。
1話作るのに何十人もの人が漫画家さんの気分を味わってるのかと思うと・・・せめてお給料だけでも優遇措置をお願いしますね麻生さん(既に解散してますが・・・


やっと本題^^;
そんなわけで2〜6回目までは同じ脚本なので、違うのは「絵コンテ」と「演出」、「作画監督」が主になります。 アニメに限らずどんな話も通常は同じ脚本はありえません(当たり前ですが同じ話になりますし)。
エンドレスエイトだからこそ実現してる状況です。
なのでエンドレスエイトは「話」の部分ではなく、絵コンテや演出部分でそれぞれ担当した人の感性や実力をチェックできるわけです。

要するに制作スタッフの『同じ素材で作品の雰囲気を壊さずにどこまで個性を出せるか』を視るには最適なわけです。
例えるなら美術の先生の立場で、授業で同じテーマやモチーフで描いた生徒の絵を評価する感覚・・・ですかね。
同じ話だからこそどのエンドレスエイトの「雰囲気」が良かったか・・・、そういった視点で見直してみるのもよいかもしれません。
あ、あと各話制作スタッフによって服のデザインは一任されてるっぽいので、服のセンスを見るのも良いかとw

ちなみに私は15話(4回目)が良かったです。
今のところ全話の作画に関してはさすが京アニさん・・と言うべきか、ほとんど崩れとかは無かったと思います。
15話ではキョン君が何か引っかかるときにヒコーキと雲の要素を入れたりするところが他との差別化が図られてて高評価でした。
一瞬のカットばかりなので話の流れを遮ることもなく、既視感の雰囲気を表現しようとしてる感も良かったです。
あえてあげるなら・・・・ってことでオススメは4回目とは書きましたが、どの回も甲乙つけがたいと思っています。
それだけ京アニスタッフの実力が拮抗してるてことなんですかね?(´ω`)y─━~~

人によって感じ方は違うので、「正解」や「一番」はないですが、「アニメなんて話とどんな絵だったかが分かればいいや。だから早く新しい話にしてよ。」と思う方も、こんな視点でも楽しめるので、見直してみるのも良いですよ〜。

美術館の絵画を見るときと仮定してみましょう。
ただ何気なくどんな絵なのかを見るだけでなく、その絵が描かれた経緯や作者の人生・性格も知れば、よりその絵画への価値が分かるってものです。
テレビで「絵画を見るときの有意義な見方」が紹介されてたことがあるのですが、その方法は『自分がその絵を買うつもりになって見る』んだそうです。
そうすると自然にその絵について詳しく知りたくなるんだそうで・・・。

アニメも同じようなものです。
どんな話なのかを知りたいだけで見るだけでなく、演出や構図、視点、しぐさ、絵の綺麗さ、声優さんの演技、BGM等等、それぞれに注意して見るとアニメの面白さが分かるかと。
どうせ見るなら得られるものが一石一鳥より、一石五鳥の方がお徳ですしw

え?何度も見るようなそんな暇なんか無い?失礼しました(´・ω・`)
まぁそうゆう楽しみ方もあるってことだけでも分かっていただければ幸いです。


いろんな作品で「1、2話目と3話目の絵に違和感がぁぁぁ〜」などとはよく聞く話ですが、京アニさんのとこの作品は非常に安定してしてると思います(さすがに2006年版と今回の新作の回との違いはありますが・・・)。
同時制作作品数を絞って一点集中的に作業するので完成度にムラが少ないんだと思います。
こうゆう経営姿勢ってなかなかできないですよねぇ。
「量より質」でちゃんと作れば、おのずと利益にもつながる・・・。
現に最近の京アニ作品は社会現象化する傾向が高いですね(ハルヒはネットで、らきすたは鷲宮神社など、けいおんは音楽業界w)。
思えば3年前、EDのハルヒダンスなどがyoutubeなどで流れた頃から急速に動画投稿が広まった気がする・・・(もしろん別要因もありますが)。

原作のアニメ化』に関しては京都アニメーションほど適任な会社はなかなかないですね(逆を言えばオリジナル作品はまだ成長段階)。

そういえば「けいおん!」終了後は次の制作作品の発表が無いですね。
ハルヒの方に余力を回してるんでしょうか。
実は「涼宮ハルヒの消失を劇場版でやるからそっちの作業に回ってる」とかって超展開は・・・ないですよね;
あくまで願望ですが、「涼宮ハルヒの消失」を映画化とかしたら絶対見に行くんですけどねw
それなら残りのTV新作ハルヒも全部エンドレスエイトでいいよ〜と思える(ぇ

ゴメンナサイ言い過ぎました、「ハルヒの溜息」早くみたいです(ぉ

ハルヒ18話、7回目のエンドレスエイトとシリーズ構成について へ続く

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