アニメ聖地の話題が多い埼玉県が、アニメの力を借りて「県がアニメの聖地」というイメージを定着させ、県内の地域活性化につなげようという取り組みが動き出し、その可能性を探る会議『県のアニメ聖地化プロジェクト会議』が4月に発足されましたが、テレビ埼玉の週末ニュース番組「ウィークエンド930」の5月24日放送で、その『県のアニメ聖地化の取り組み』について特集がされていました。
もちろん、「らき☆すた」の聖地として鷲宮のことも紹介されてました^^
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉01
放送がテレビ埼玉ということで、県内とその周辺でしか見ることができないので、興味はあるけど見れなかった人も多いと思いますので、おおまかですが要点部分と、私が見て思ったことも併せて紹介していきます。
※画像はカメラで取ったものをトリミングしてるので見えにくさや色合いが変なのはご了承ください^^; 
 
特集の中で、県内を舞台としたアニメで話題となった聖地の事例として、土師祭の様子が流されてました。
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉01-2
今年もまた暑くて萌える(?)夏が来るかと思うと・・・楽しみな分、自分の体力の無さが心配です(;´д`
ちなみに今年の土師祭は9月7日(日)ですよ!ヽ(`・ω・´)ノ
昨年の土師祭の様子は商工会ブログの『鷲宮 土師祭2013レポート前編 土師祭昼の部と恥☆アソビ(仮)』と『鷲宮 土師祭2013レポート後編 千貫神輿、らき☆すた神輿、オタクニカルパレード』をご覧ください。
 県がアニメ聖地化の取り組みを始めるきっかけが、こういった鷲宮の聖地としての盛り上がりだそうです('-'*

鷲宮の事例を埼玉県が認めてくれるというのは、地元民としても心強いですねぇ(*´ω`)

最初にも書きましたが、県がそういったアニメの聖地化を重点的に進めるため、『県のアニメ聖地化プロジェクト会議』を発足させたわけですが、その会議の様子も少し出てました。
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉02
こうしてみると結構沢山の人がプロジェクト会議に参加していたのですね。
関係者含めて70人ほどが参加したとのことで、かなり大きいプロジェクトなのが分かります。

観光学の専門家として、鷲宮のコンテンツツーリズムの研究もされている北海道大学の山村教授が聖地化の意義について講演する様子も('ヮ'*
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉03
山村教授はこの『県のアニメ聖地化プロジェクト会議』の座長も務められているそうです。
たしかに、観光と地域振興が目的なので適役ですね^^

県の観光課の人に会議のねらいについてインタビューもされてました。
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉03-2
かいつまんで言うと、埼玉県内では多数のアニメの聖地とその成功例もあり、そういったノウハウを会議を通じて共有することで県内各地域に波及させ、今後もアニメの聖地が出来たときは聖地事業を立ち上げやすくするのが狙いで、それによって埼玉県を「アニメ聖地の県」としてのイメージしてもらえるようにするのだそうです。
将来的には県内外はもとより、熱心なファンもいる海外の人も埼玉に呼びたいとのこと。

私が熱心なアニメファンの海外の人だったらと勝手に考えると、聖地には行きたいけど、海外旅行ともなるとお金がかかるし、可能な限り効率的に見て回りたいと思うはず。
そうなると英語はもとより、アニメファンの多いフランス語等の外国語で記載された県内の詳細な聖地観光マップサイトとかあるといいのかもですね。
効率的な巡礼の順路や、その場所の詳細な説明、その聖地へ行くためのアクセス方法等があれば、事前に計画できて、迷うことなく安心して観光しやすくなる=観光しに行きやすくなる・・・のだと思いました。

※聖地巡礼好きからすれば、聖地(アニメ描写と同じアングル)を探すのが好きな人もいて、予め解説やガイドがある聖地は楽しさが半減する・・・という意見もありますが、上記の案は距離的や金銭的にもなかなか来れない地方や海外の人向けのガイドという意味合いです。
アニメ放送前やアニメが終わって間もないころに、先に解説されてしまうと探す人には残念なことかもしれませんが、鷲宮のように聖地を探し終えている作品であれば特に有効だと思います。

まぁ上記のことは、聖地に関わらず観光であればどこにでも当てはまる当たり前のことですが、意外と「アニメの聖地」に絞って言うと、観光情報って少ないと思います。
もちろん全く無いわけではありませんし、県も何もしていないわけではなく、埼玉県の観光サイト「ちょこったび埼玉」の英語バージョン(サブカルチャーページ)のようなサイトもあります。
しかし、(これらを翻訳すると分かりますが)私が調べた限りでは「○○に○○の聖地がある」的な概要的な案内が大半で、あとは現地行ってね・・・なものばかりで、その場所の詳細な地域情報はほとんどないのが現状です。

現地で案内板を立てるのも一つの手ですが、聖地は景観が重要ですし、案内板が目立ち過ぎると景観を損ねかねないという問題もありますね。
・・・であれば、折角県がやるなら、一昨年ぐらいに県がやってたARを使った「キャラナビ埼玉」みたいな感じでスマホ画面で見れる海外版観光案内アプリ的なものを作って、さらにそれを海外向け聖地案内サイトからダウンロードできるようにすればいいと思うのですが、予算的に厳しいのかな・・・。
過去の実績からノウハウもシステムの下地もあるので新規立ち上げより予算を抑えられますし、海外観光客を呼び込むなら有効なはずなのですけど・・・、どの道まずは県内の聖地を盛り上げるのが優先でしょうし、海外向け案内は先のことかな・・・。
でも、こうゆうのは(せめて今ある各聖地の観光情報の翻訳作業だけでも)同時進行してこそだと思うのは私だけでしょうか(´・ω・`)

県が本気で観光に力を入れるのであれば、これらは最低限やるべきことだと思うのですが・・・。

話がそれましたので戻ります^^;

アニメ聖地の話題が多い埼玉では、今回の『県のアニメ聖地化プロジェクト会議』のように、テレビ埼玉で聖地の話題が時折取り上げられていますが、それ故に番組キャスターも感じているのが「アニメの放送終了後に聖地の人気を保つことが簡単ではないこと」が指摘されていました。

前述の会議でも『アニメの寿命は1年半』と課題が指摘されているほど、アニメ人気の期間が聖地のあり方に大きな影響を与えることが多くの事例からも分かってきています。
自分もその辺のことを常に意識します。
アニメの聖地が聖地として成り立つかどうかは、アニメ放送(続編OVA発売や映画放映も含めて)終了から少なくとも2〜3年以上その認知度を保っていられるか・・・だと感じています。
放送終了後の最初の1〜2年は人気があって当たり前です。旬な作品なのですから。
じゃあ旬を過ぎたら?3年以上何も新作のアニメがなかったら?
誰だってアニメ放送当時の情熱や新鮮味を何年も保ち続けることは出来ませんし、常に新しい魅力ある作品も登場します。
アニメに限らず、何年も経った作品は余程特別な作品でもない限り忘れられていくのが世の常です。

続編(2期や映画)を制作したりするのも人気の再燃という意味で一つの有効な手法ですが、でもそれは聖地の立場からすれば一種のブースト的なもので、長期的な視点で見ればそれは一時的な回復ということになり、結局は聖地として持続力(魅力)が無ければその場しのぎになってしまいます。
もちろん続編制作自体が悪いわけではありませんし、続編が放送されて人気が回復したときに持続性のある新たな聖地の展開に発展させられればそれは成功といえます。

「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、それは熱が冷めたときに完成させるためであって、打ち続けている途中では完成(成功)とはいえません。むしろ聖地の場合は「鉄の打ち方」が重要になるのではないでしょうか。
打ち方が悪いと、熱が冷めたとき耐久力(持続力)がないものとなり失敗です。
打ち方が良くても熱が冷めた後、その品質を保つ対策をしなければ長期的には失敗となります。
これら全てを考慮しなければ成功はありえません。

そのぐらい、長期的に聖地の人気を保つことは容易ではありません。

手前味噌かもしれませんが、らき☆すたの聖地「鷲宮」が凄いのは、現時点でアニメ放送は1期のみ(OVAも一度出ましたがそれも2008年なので6年前)なところです。
これは聖地系アニメでは他に前例がありません(※アニメの聖地巡礼という単語の初期は「おねがい☆ティーチャー」の木崎湖が有名ですが、今回の場合は「おねがい☆ツインズ」を続編(2期)ととらえますので除外いたします。あくまで鷲宮は「聖地巡礼ブームのさきがけ」として見た場合です)。

『聖地巡礼ブームのさきがけ』といわれる鷲宮ですが、『アニメ放送から7年以上もアニメ聖地の人気(認知度)を保っている』のも注目する点だと思います。

そういったこともあり、今回の特集でアニメ聖地の町おこしの先駆けとして、アニメ「らき☆すた」の放送から7年以上経っても聖地として人気を保っている鷲宮の事例が紹介されました。
その事例がこれ!(`・ω・´)っ
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉04
俺芋だぁー!w
「アニメ聖地」と「芋植え」という関連無さそうな単語に、キャスターさんもクスッと笑ってました^^;
まぁ確かに、「らき☆すた」は農業系アニメじゃないですし、いきなり「芋植え」と言われてもすぐに関連付けるのは難しいですよねぇ。

取材に来ていた報道員の方からこの芋植えイベントのフルタイトル『俺の植えた芋がこんなに美味いわけがない。』が、某有名アニメ作品のタイトルにかけたものであることが説明されてました(ちなみに、2回目なのでタイトルに入っていた2期の「。」がちゃんとテロップに入ってるのですが、分かってて入れてたら流石テレ玉と言えますw)
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉05
参加者がほぼアニメファンで、県外からも来ている人が多いことが紹介されてました。
ファンに楽しんでもらうために土師祭以外にも定期的にこういった細かいイベントを開催しているとのこと。
女性参加者のインタビューでは、「昨年の芋掘り(収穫編)から参加してお世話になったので、今年は植える方から参加したいと思った」という話の他、「らき☆すた好きで聖地の鷲宮を親しむようになって、今回の「俺芋」も鷲宮がらみのイベントということで参加した」と言うインタビューもありました。

内容とは関係ないですが、個人的に気になってしまったのがこの植えた芋のシーン。
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉06
『ねっとり濃密』とか『未知の焼き芋』って書いてありますよ!?^^;
どんな芋なのか食べたくなるじゃなイカ('¬'*

もう一つの取り組みとして「ラジオ鷲宮」の紹介もされてました。
そういえば「俺芋」は日曜に開催だったので、ラジオ鷲宮も同日にやってましたね。
そのまま俺芋が終わったらこちらも取材したって感じですね。
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉07
2010年から放送開始って改めて聞くと、結構続いてるんだなぁとしみじみ思ってしまった (ノ-'*

大酉茶屋(おおとりちゃや)前の黒板が映し出されると、そこにはほんの数日だけ見ることが出来た美水先生直筆の泉こなたイラストが!
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉08
取材2日前の金曜日に来鷲された美水先生が描き残したものですね。
このあと4日後ぐらいに雨降って消えてしまったので、この週の日曜日にこれをカメラに映せたのは、ある意味奇跡的なタイミングかもですねぇ^^;

そして茶屋2階にあるスタジオのラジオ放送風景へ。
声優や歌手を招いていることも紹介されてました。
普通に考えたら結構凄いことしてるなラジオ鷲宮('-'*
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉09
松本Pもミキサーを・・・って、・・・ん?
ってことは松本P、炎天下での「俺芋」が終わったらそのままラジオ鷲宮でミキサーやってるってこと?
しかも日曜日なのに・・・、大変お疲れ様です^^;

ラジオスタッフのインタビューでは、鷲宮の好きなところとして、第二の故郷のような愛着があること、「らき☆すた」やイベントがきっかけで鷲宮でいろんな人と出会えるところ、鷲宮に行けばそうゆう人たちと再会できること、鷲宮に定期的に来ることで初めて会う人にも会える等々、出会いの多い町だという内容でした。

そして松本Pのインタビューでは、『アニメ関連イベントを続けてきて』ということで、これまでの取り組みについて話していました。
最初は来てくれるファンにどう楽しんでもらうかという気持ちでやってきたことが結果的に地域が盛り上がったという意識」とのこと。
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉11
地味に重要なのですが、「地域をどう盛り上げようか」が先ではなく、「ファンにどう楽しんでもらうか」が先だということ。
初動の段階で、自分たちの地域のことではなく、来てくれる相手のことをまず考えたという点ですね。
「見返り」を考えず「おもてなし」を最優先したということ、これが大事なところではないでしょうか。

「アニメの寿命が1年半」と言われることについての質問には、「人が大勢来ていたと感じたのは最初の2〜3年ぐらいだったが、毎年開催の7月7日の柊姉妹誕生日イベントや、9月の土師祭等を見ていると必ず定期的にファンが来てくれるので、途切れそうとか、寿命が終わると言う感覚はない。」とのこと。

確かに、人気のあるないに関わらず、多かれ少なかれどんな作品にもファンはいて、その作品のイベント等があれば行く人は必ずいます(仮に来なかったらそれはただ単に宣伝不足で気づかれなかっただけ)。
「アニメの寿命=聖地の寿命」と成るか否かは、そういったファンのために定期的にイベントを続けるか、人が少なくなったからと言ってやめてしまうか・・・というところが大きなウェイトを占めるのだと思います。

得てしてイベント等を企画する側がやめてしまう場合は「採算が取れない」という、ファンを【お金を落としてくれる存在】としてだけ見ていることが多い傾向にありますね。
(一応、イベント企画等で生計を立てているプロの方たちへの配慮として言っておきますが、個人や慈善団体・非営利団体等でなければ「採算を取ること」は最重要なことですし、採算が取れるようプロとして必死に努力して、イベントに来る人を値段相応以上に楽しませられれば、それは立派なことだと思いますし、そもそも楽しませられるのであればイベントは成功していて「採算が取れない」という問題にはならないですしね)

「人が少なくなったから」とか「お金がかかりすぎるから」という視点ではなく、「1人でも来てくれるファンのために」「予算を削減して小規模になっても」続けられるか・・・が、聖地としての成否の分かれ目ではないでしょうか。

先ほどの「俺芋」や「ラジオ鷲宮」も一例ですが、どんな小さなイベントでも来てくれるオタクやファンの人たちに楽しんでもらうために、途中で投げ出さず、定期的にイベント等の集まれる機会を作り続けることが、聖地の人気を保つことの一因なのだと私なりに感じました。

そうなると、最近始まった青年部新企画のオタ部活も、その開催意図が分かってきますね。
定期的に部活イベントを開催することで集まれる機会と場所を作って、スポーツ等を楽しみながら交流してもらう・・・というわけです。
予想以上の人気企画らしく、オタ部活の練習2回目にして男女合わせて35人も集まってたらしいです。
※この35人を少ないと感じたか多いと感じたかが、「見返り」をもとめているか「おもてなし」をしているか(聖地の成否)の境界ですね。

中学時代の恩師に『本物は続く。続ければ本物になる。』という言葉を教えられましたが、鷲宮の今までの活動を見ていると、継続って本当に大事だということを実感します。

では肝心の『今後の課題と展開は?』の質問に、松本Pはこんな感じで応えてました。
「埼玉県アニメの聖地化の取り組み」テレビ埼玉12
逆に課題も展望も何もなく、私自身はこういったものは生モノみたいなものと思っていて、今考えたことが半年後通用するかと言うとそうではなく、今求められていることと今やるべきことを今起こさないといけないと思っているんですよね。」とのこと。

さらっと難しいこと言ってますね^^;
要約すると、「長期的なことより、常に今新しいことを考え続けて、その時々で臨機応変に対応していく」・・・と言うことなのだと思いますが、これってある意味、一番参考にしたり真似するのが難しい^^;
まぁそれが「鷲宮は特殊な事例」と言われる所以かもしれません。

そこでもう一つ、鷲宮を聖地の成功例と言わしめた一因として、その聖地を盛り上げる【人】の存在ということが挙げられます。
鷲宮の事例がこれだけ注目されるのは、「らき☆すた」アニメが放送された2007年当時から今まで、鷲宮町商工会の頃から「来てくれるファンのために」楽しんでもらえそうな企画を考え続け、「予算が少なくても様々な方策でやりくりして」イベント等を臨機応変に運営してきた「人」たちがいてこそだと思います。
鷲宮商工会の吉岡局長も言ってましたが、結局は最後は「人」が重要になる
とのこと。

「継続」する「人」がいてこそ、その場所が「聖地」になるんですねきっと。


私の勝手な考察はこの辺にして番組に戻りますが、特集の最後にキャスターの人が、アニメ聖地の人気を保つには、聖地(地元)の人たちの努力が欠かせないことと、ファンの人たちとが交流を深めていくことが秘訣なのだと言ってました。

「らき☆すた」の場合はイベントを通じてファンと交流することで次につなげ、人気を保つ努力をしていると言われる一方で、『県のアニメ聖地化プロジェクト会議』には、自治体や企業など「サービスを提供する側」しか参加していなかったことが指摘され、「ファンが魅力的に感じる提案をしていくなら、聖地を訪れるファンが何を求めているのか、ファンの意見を聞いて今まで県では出来なかった柔軟なアイデアを作って欲しい」という内容で今回の特集は終了しました。

考えてみれば至極単純な課題ですね。
「提供される側」のためにやることを「提供する側」だけで決めてしまっては需要と供給が上手くいかず、ミスマッチが起こることで失敗する可能性が非常に高くなります。

鷲宮でも、商工会がアニメ放送直後から鷲宮神社を訪れて初めていたファンの意見(「こうした方がいい」「これは良くない」等々)を直接聞いたり、大酉茶屋でアンケートなども募集していたそうです。

「県がお金を出すのだから県が全部決めるのは当然。」「聖地ファンより聖地イベントの専門家の意見の方が大事。」では柔軟とは言えないですね。
専門家の意見ももちろん必要ですが、専門家だけだと意見が単一的になって変わり映えしなくなり、お金をかけたわりには無難なこと(他と同じようなこと)をやっただけ・・・になることもしばしば。
そうなると「無難=そんなに面白くなかった」ということになり次に繋がりません。

先ほども書きましたが、「聖地」関連のことは継続しないと成功しません。
「開催したという実績」はできるかもですが、残ったのは「面白くなかったという結果」のみ。
それでは悪い印象だけが残ることになり、各聖地で頑張ってる自治体にとってマイナスになることばかりで、たまったもんじゃありません。
これは聖地化プロジェクト会議に限らず、県や国が関わる聖地系イベント全体にも言えることです。
1回目は面白かったけど、2回目はそうでもなかったから3回目は行かなくてもいいや・・・・なんてイベント、身に覚えがありませんか?(・∀・ )
得てしてそうゆうイベントは、(責任取りたくないから)失敗しないよう無難なこと(過去の成功例の丸パクリ)をしてとりあえず一定の儲けを出そう・・・という考えがイベント企画・開催側にはびこる場合が多いようです。

そんな考え方で面白い企画(イベント)になるとは到底思えないんですよねぇ・・・。
よしんば作品人気に乗ってその回は成功できたとしても、前述のテレ玉の話題でもあるように、アニメの寿命と同じでそれを維持・継続することは非常に難しい。
それでも成功させるために確実に必要なことが聖地ファンの声を聴くこと

聖地巡礼ファンが求めるものは聖地巡礼ファン当人達が一番よく知っているのですから、そんな人たちのアイデアを募集なり聞くなりする機会を作って、要望を集めるのが一番簡単且つ確実な成功への道筋です。
中には実現不可能な無理難題な提案も出てくるかもしれませんが、「素人の考えたことなんて・・・」と最初から身構えずに向き合えば、自分たちだけでは思いもつかなかった面白い発想もでてくることも多々あります。

アイデアはファン側でだしてもらって、プロジェクト会議側はそれが実現可能かどうかを精査して、実現可能で最も人気のある企画を実行(もしくは複数の企画を組み合わせたりサプライズで盛り込んだり)すれば、ファンからすれば望んだことなので楽しめないわけないし、県も成功実績で、上手くすればプロジェクト会議を通じて成功ノウハウを県内の各自治体と共有できるし、次につながる経済波及効果も!ヽ(`・ω・´)ノ
どちらもWin-Winの関係になると思うのですけどねぇ・・・。


・・・とまぁ、せっかくテレ玉で特集が組まれた機会でしたので、内容を紹介がてら私なりに(ブログ等で聖地のことを多少なりともかじっている者として)聖地を盛り上げるための方向性について建設的なことを言ったつもりですが、私なんかより、実際にいろんな聖地を訪れているファンの人たちに意見を求める方がどれだけ有意義なことか。

失敗と批判を恐れてたらアニメ聖地化なんて上手くいきません。
むしろ「くだらない」「馬鹿げてる」は褒め言葉、と思うぐらいの気持ち
で、今まで前例がないような思い切ったことをやってほしいですね。
『埼玉県のアニメ聖地化プロジェクト会議』が成功するかしないかは「提供する側」の面子に拘らない柔軟な対応と、それを実行する勇気次第。そうすれば、ファンは自分の好きな作品(聖地)のためなら喜んで応えてくれますよ。

是非とも期待したいですね。
 
ブログネタ
アニメ・漫画ニュース に参加中!