今年で第33回を迎えた鷲宮最大の祭「土師祭(はじさい)」が9月6日に開催されました。

土師祭ってどんな祭りかをできる限り簡潔にご説明しますと、鷲宮神社に昔から奉納されている関東最大級の大きさを誇る千貫神輿(せんがんみこし)を担ごうと、土師祭の主催、土師祭輿會の会長、成田さんが有志を集めて始めたお祭り。

千貫神輿はかなり大きいのでその分もちろん重く、担ごうとすると多くの担ぎ手が必要です。
大正7年までは担がれていたのですが、それ以降は人手不足で山車に乗せて引き回すだけでした。
それを33年前、成田さんが関東一円から祭り好き・神輿好きな担ぎ手を広く募集し、復活させたのが現在の土師祭です。

そして、2007年に鷲宮が「らき☆すた」の聖地になってから、鷲宮を訪れるようになったファンのために、成田会長が祭りを楽しんでもらおうと「らき☆すた神輿」を発案。
2008年から登場した「らき☆すた神輿」により、前例のない『伝統』と『萌え』という2つの文化の融合した珍しい祭りとして各種メディアで大きく知られることとなり、一躍有名になったことで2010年には上海万博に日本文化の代表として遠征をしたほどになりました。

近年では、アニソンDJイベントや「らき☆すた」声優のステージ、コスプレイヤーの撮影に鷲宮神社が解放されたりと、様々な催しが行われています。
しかも毎年違ったイベントを企画・開催することからその都度メディアで話題を呼び、参加者の口コミ等で年々来場者が増え続けているという、ある意味他では見られない特異な祭りとも言えるでしょう。


過去の土師祭の様子は「土師祭レポート/祭り情報」カテゴリーにまとめてありますので、そちらをご覧いただくとして、それではいよいよ本題の土師祭2015のレポートをしていきます!

今回も長くなりそうなので数回に分けてお送りいたします^^;
まず前編は主に土師祭開始前の様子と、千貫神輿の宮出しコスプレ会場(鷲宮神社境内)の様子をお送りいたします。

今回はコスプレ受付会場の様子を見に行っていたので、例年より少し遅めの12時頃に会場入り。
土師祭2015
古民家レストラン大酉茶屋の前には、「らき☆すた」と「果つることなき未来ヨリ(通称:はつみら)」のコラボイラスト特大タペストリーが飾られ、かなり目立ってました。
ここが記念写真スポットになってましたねw
ちなみにコスプレの受付してた人の話では、今年はいつも以上に早いうちから会場入りするレイヤーの人が多かったらしく、余裕をもって準備していた複数箇所の更衣室が早い段階でいっぱいになり、急遽増やして対応したとのこと。
午後から雨の予報だったので、コスプレ衣装が濡れるのを避けるレイヤーさんが多い(=今年はレイヤーさん相当少ない)だろうと思っていましたが、むしろ雨が降る前に早めに行こうというレイヤーさんが多かったのかもしれません。

さらに言うと、女性の比率がさらに高くなっていたとのこと。
女性に人気のゲーム「刀剣乱舞(通称:とうらぶ)」等の影響だと思われます。
神社という和の雰囲気を背景に撮影できることが、とうらぶ等和装系コスプレにはピッタリなのかもしれませんね。
鷲宮神社にはそのゲームに登場する刀に関連する刀工の太刀が国指定重要文化財として奉納されているということもあり、全くの無関係でもないところも大きいのかと。

あと、レイヤーとカメラマン受付した人にもらえる参加証が、先ほど紹介した「らき☆すた」×「はつみら」コラボイラスト入りでした!
普通、コスプレ撮影イベントでは、シンプルなデザインの参加証になるのがほとんどですが、この参加証自体がグッズと言っていいほど良いものだったので、わざわざその参加証欲しさにコスプレ受付の場所を聞いてる人もいました。

加えて、コスプレイベント参加料金も1000円!
これも普通のコスプレ撮影イベントだと3000〜5000円は当たり前なので、「他と比べるとあり得ないぐらい安いよね〜」という話をしているレイヤーさんの話を聞きました。
その1000円も更衣室代というだけなので、利益を求めず、祭りを楽しんでほしいという主催者の意向が反映されているわけです。


話がいきなりそれましたので、土師祭の様子へ戻ります。
鷲宮神社駐車場には、イラストが大幅リニューアルした「らき☆すた神輿」の姿が!
土師祭2015-1
神輿上部の下段の他、今回は神輿下部の部分もリニューアル。
らき☆すた原作者、美水かがみ先生が東日本震災時に描き下ろされた震災復興応援イラストになっていました!
 
鷲宮神社鳥居前から商店街の様子を見てみると、続々と人が集まってきてました。
土師祭2015-2
まだ始まる1時間ほど前の交通規制開始直後ですが、この時点で例年以上に人が多く感じられます。
コスプレイヤーさんたちも撮影機材や荷物を持って続々と神社境内へ・・・。
今のうちに撮っておこうという作戦でしょうかw

交通規制が始まると神社駐車場の「らき☆すた」グッズ物販ブースには列が形成され始めました。
土師祭2015-3
今年は例年以上に新作グッズの種類が多いので、先に確保しておこうとゆうわけですね。
他の物販テントを見てみるとこんなものまでw
土師祭2015-4
成田童夢ブースでは、秋葉原に開店したばかりのミクミクカレーが早速出店してました。
チォココロネ・・・じゃなくてカレーコロネ(かれ☆ころ)が売ってましたw
カレーパンみたいなものですが、これは揚げてはないのである意味珍しいパンですね。
油でべたつかないと思えば食べやすいのかも('¬'*

埼玉新聞ブースでは、サイタマニア配布や各種タペストリー販売の他、今年一押しの「心が叫びたがってるんだ(ここさけ)」の埼玉新聞限定Tシャツが売ってました。
土師祭2015-5
ここさけ・・・まだ映画公開前ですがすでに先行してグッズまで販売するとは・・・力の入れようがうかがえます('-'*

らき☆すた神輿テントでは、らき☆すたペットボトルフォルダーやチャリティーTシャツ等が販売されてました。
土師祭2015-6
らき☆すたチャリティーTシャツのイラストは東日本大震災の時の復興支援商品券に使われたイラストで、それ以外では使われていないのでレアイラストなグッズです('-'*

キャラアニブースでは「らき☆すた」×「グリザイア」がコラボしたグッズが、これまた紹介しきれないほどたくさん^^;
土師祭2015-7
詳しいグッズ内容はキャラアニさんの土師祭2015特設ページ土師祭のコラボグッズ情報をご覧ください。
年末年始に販売されてたグッズの一部も売っていたので、初売りに来れなくて諦めてた人が喜んで買う姿もみられました。

物販ブースはこれぐらいにして、再び土師祭準備の様子。
土師祭2015-8
鳥居前には先導ジープも待機。コラボイラストタペストリーとセットでパシャリΣp[【◎】]ω`*)

そうそう、サプライズで「らき☆すた」顔出し看板も設置されてましたw
土師祭2015-9
土師祭に間に合うように急遽暫定で作ったものらしく、後程ちゃんとしたものができるらしい・・・。
顔出し看板だけど、顔を出さずに看板の前で記念写真撮る人が多かったw特にレイヤーさんw
なるほど・・・普段は顔だけ出して撮影でOKだけど、こうゆうイベントでコスプレしてきたら、やっぱりコスプレ姿も一緒に撮らないと・・・というわけですね。
土師祭2015-10
遅くとも一番人の集まる年末迄には登場しそうですね。初詣客が顔を出す姿が見られそうです(*´ω`)

その顔出し看板の裏手には・・・
土師祭2015-11
ワシロスSがと移動ステージが待機!w
昨年は鷲宮神社駐車場ステージとして機能した移動ステージですが、今回は最初から移動ステージとして稼働する模様で、ワシロスSと同じ位置にいました。

そうこうしていると、会長の成田さんが神社境内に入ってくのを発見!
土師祭2015-13
いよいよ土師祭の主役、千貫神輿の渡御が始まるようです(。-`ω-)

千貫神輿の前にはすでに沢山の担ぎ手が参集していました。
土師祭2015-14
ちなみに今年の自分は、カメラよりもビデオ撮影に比重をおいて撮りました。
ですのでここからのスチール撮影(静止画)での写真は少なめです。
もちろん動画撮影の必要がないシーンでは普通にカメラ撮影してますが、要所要所のイベントの様子は、動画から静止画を取り出した画像を主に掲載しますので画質が悪いのをご了承ください。

土師祭での注意事項等の説明の後、成田さんの合図でいよいよ千貫神輿の渡御が開始です!
土師祭2015-14-2
皆様お気づきでしょうか、土師祭の担ぎ手がみな違う法被であることを・・・。
関東一円から担ぎ手同好会が集まるので不思議ではない・・・とお考えでしょうが、土師祭に参加する担ぎ手が嬉しいと思うことは『自分たちの法被を着て神輿を担げること』だそうです。
他の祭りでは、統一感を出すためにその祭り独自の法被を着なくてはいけないことが多く、担ぎ手同好会にとっては、担げるのは嬉しいけど、自分たちの法被が切れないのは残念に思うことがあるそうです。

その点、土師祭では、成田さんの担ぎに来てくれる人たちへのせめてもの配慮で、心置きなく自分たちの法被を着て担いでもらおうということになっているそうです。担ぎ手にとっては自分たち同好会をアピールできるし結構嬉しいことらしい。
統一感があるのもそれはそれでいいですが、個性のあるいろんな法被が見れるのも色とりどりで良いですねぇ(*´ω`*)


いよいよ出発の千貫神輿ですが、まずは神社境内に出るまでの宮出しです。
千貫神輿の担ぎ棒は神社境内の参道(灯篭と灯篭の幅)ギリギリまであるので、細心の注意が必要な宮出しになります。
土師祭2015-14-3
重いので担ぎ手の息が合わないと左右に揺れて不安定になってしまうので本当にゆっくり進みます。
それでも重いものを協力して繊細に動かすことは困難で、ヒヤヒヤものです^^;
特に狛犬辺りから鳥居を出るところが最終難関。
土師祭2015-15-2
一つ間違えば灯篭を壊してしまうので、糸を縫うような紙一重で進んでいきます。
そして無事鳥居を抜けた瞬間!大きな花火の音が!w
土師祭2015-15-3
いきなり鳴るので周囲の人は「おおっ」と驚く人ばかりw
その花火の合図とともに担ぎ手は本領発揮とばかりに一気に威勢が上がり本格的な渡御が開始されます。
土師祭2015-17
神輿を先導する先ほどのジープの後を手古舞の子たちも進みます。
このとき、左手にビデオカメラ、右手にデジイチを持って撮っているので撮影大変です^^;
基本的にビデオカメラ画面を見ているので、デジイチでの撮影はファインダーを見ないスナップ撮りなので、構図まで気が回りません(ノ▽`)
連射してたまたま撮れたものを載せてます^^;

このあたりから、ちらほら雨がパラついたりやんだりを繰り返してました・・・。

昨年は千貫神輿を集中的に撮らせていただいたので、今年はイベントをメインに撮ることに。
土師祭2015-18
鷲宮神社通りを進む千貫神輿の後ろ姿をじっくり撮って見届けた後、昨年は撮ってなかったコスプレ会場になっている鷲宮神社境内の様子を見てます。

途中、「らき☆すた」顔出し看板を見ると萌フェスでもお馴染みのメタボショッカーがw
土師祭2015-19
顔出し・・・というより顔抜け?w

千貫神輿が出発した後の鷲宮神社境内では早速本格的にレイヤーさんたちの撮影会が始まってました。
土師祭2015-20
一昨年あたりにチラッと見たときに比べて、レイヤーさんの数が多いですね。
冒頭でも書いた通り、雨が本格的にある前に早めに撮れるものを撮っておこうということなのかも。
やはり神社というロケーションなだけあって和装が目立ちます。
土師祭2015-21
当ブログでは、なるべく個人を特定できないよう全体の様子として撮っているものを載せて、その写った様子について書いてます。
特定の個人を撮影しているものではありませんが、自分が写っていて不快に思われた方がいらっしゃいましたら当ブログ管理人までご連絡ください。

やはり神社に合う巫女服コスとかだと特に映えますね〜(*´ω`*)
土師祭2015-22
そこかしこでこんな感じの撮影タイムでした。
拝殿前にも人が集まってましたが、どうやらコスプレ参拝列のようですw
土師祭2015-24
コスプレしても、ここは神社なのでまずはちゃんと参拝しているんですね〜。
まぁその様子自体も撮影タイミングなのでしょうけど、コスプレイヤーに限らず、一般の人でも参拝しているところを撮ってる人いるから、同じようなものですねw

あ・・・よく見るとなんか青いものが・・・w
土師祭2015-25
本殿前でポツンとたたずんでいる様子がなんかいいw

祭りなのでテキ屋稼業を生業としてるフーテンの人らしい方もいたみたいです。
土師祭2015-26
土師祭だけじゃなくて年末年始も見かけたような・・・。今回もふらっと旅先から戻ってきた(?)のかも?

そんな感じで鷲宮神社境内はコスプレイヤーさん達が思い思いのコスをして盛況な様子でした〜。
土師祭2015-27
そうこうしていると時間も13時半を過ぎ、もう少ししたらステージイベントが始まる時間です。

土師祭2015レポの前編はここまで。
この分だと中編・後編の3回ぐらいに分かれそうですが、書き終わり次第アップしていきますので、超気長に、暇なとき見てやるぐらいの気持ちでお待ちください〜。 

追記:
土師祭2015レポ中編 Ring-Tripステージと盛況な進撃のWOTAKOIソーラン&オタクニカルパレード 

 
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