「
Time waits for no one.」翻訳したら「時間は、誰も待ちません」になりました。
ニュアンスとしては、「時は待ってくれない」ってことですかね?
サマーウォーズが公開中のためか「
時をかける少女」が日テレでやってたのでついつい見ちゃいました。
映画館やDVDで何度も見たけど、好きな作品はそうそう飽きないですね。
ジブリ作品が毎年のようにテレビで放送されるように、「
時をかける少女」も毎年夏の定番番組になったりしてw
むしろ来年の夏に「サマーウォーズ」も放送される可能性の方が高いか・・・。
※さすがに3年前の作品なのでネタバレってレベルじゃないけど、まだ「
時をかける少女」を見て無い人がいるかもしれないので一応「以下は内容に触れてること」をお知らせします。
「
時をかける少女」は見終わった後の『切ないけど良い思い出だった』的な静かな感動が味わえる名作です。
個人的に時間旅行系なSF作品は好きなのでちゃんとした映画で見れるのは嬉しい限り。
『時間を遡れても同じ時は二度と戻らない』、そんな『非現実の中にある当たり前のこと』がテーマの根本にあると思います。
思い返せば、あそこで真琴が千昭の告白を無かったことにしなければすべてうまくいったかもしれない未来があったんですけどね。
人生良いことも悪いことも含めて同じ時は戻らない、だから全部受け入れて今を含めた未来の自分が後悔しないよう行動する。
そんな教訓も含まれてますね。
同じ時は繰り返せないけど、劇中で千昭が二度こんなことを言います。
「帰らなきゃいけなかったのに、いつの間にか夏になった。おまえらと一緒にいるのが、あんまり楽しくてさ・・・」
同じ時は戻らなくても想いは同じなんですね。
そんな安心感にも似た感覚になりました。
一番印象に残っているのは、奥華子さんの歌う挿入歌「
変わらないもの(
ガーネット)」が流れる中での最後のタイムリープのシーン。
歌の歌詞もこのシーンに実に合ってます。
渾身の「いっっっっけぇぇぇぇ!!!」は見てる側も手に力が入るし、鳥肌ものです。
そのリープ最中に垣間見る『3人で過ごした日々』の描写は何度見ても感慨深いです。
大切な人と過ごした楽しかった時間。
そして、もう二度と戻れない幸せな時間。
そんな喪失感の中に『それでも本当にいい思い出だった』というニュアンスも含まれてるのではないかと思います。
真琴のやりたいこと(恐らく絵画の修復師?)を見つけたと言うところの夏空を見る横顔がベストショットかな〜。
Time waits for no one.
時は待ってくれない。だからこそ自分から未来に会いに行く
そんな前向きなラストが、見終わった後の満足感を増しますね。
「
時をかける少女」と「
サマーウォーズ」はどちらも名作。
個人的にはジブリ作品に並ぶ名作アニメ映画だと思ってます。
むしろ細田守作品シリーズとして、このスタッフ陣でブランド化して3作目、4作目と作ってほしいです。
ジブリ作品が童話やファンタジーに特化なら、細田守作品はSFや現代劇に特化して今後も新作を期待したいと思ってます。
蛇足:
「時をかける少女」で一番可愛いのは妹ちゃんだと思う。
ほとんど出番が無いのに姉想い(心配性?)のいい子でした。
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