買ったけど忙しくて見る暇なかった「センコロール」をようやく見れました。
センコロール」の特筆すべきところはなんと言っても個人制作アニメーションであること。
内容に関しては、声優や音楽関連以外の監督・脚本・作画を宇木敦哉さん一人でこなしています。(スタッフロール見るとほとんどが音関連のスタッフで、あとはプロデューサーとか配給関連w)

アニメって内容によって多少の差はありますが、通常は制作に100人単位の人が関わって、1話分作るのに数ヶ月かかるものです。
それを(時間をかけたとは言え)一人で作るのは並大抵の根性と集中力がないと無理ですねw
ちなみに今回のセンコロールの25分作るのに2年半かかってるそうですよ;;;

そんな作品が「センコロール」なのですが、新海誠さんの個人制作アニメ「ほしのこえ」が出たのが2002年なので、それ以来の期待感で見ました。
実は友人たちと「空の境界」最終7章を池袋のテアトルダイヤに見に行ったとき、隣の上映スペースで上映してました。
個人制作ということで気になっていた作品だったのですが、「空の境界」のことしか調べてなかったので、まさか同じ場所でやってるとは思ってませんでした^^;
ほんとはかなり見たかったですが、飲み会の予約もしてあったのでDVDを出るまで待つことになったわけです。

センコロールがどんな感じの作品なのかは↓の予告編を見てもらえれば分かるかと。

簡単に言えば個別の能力を持った不思議生物を「飼う?」者同士のお話です。
25分ほどの短編映画なのでテンポよく進みます。
むしろテンポ良すぎて細かい説明はありませんw
故に、ちゃんと話や設定に説明を求める人には消化不良で終わることになります。
TVアニメで言うところの『第1話で謎がいっぱい出てきてこれからの話が気になる』というところで終わる感じですw
ある意味、もし続編があるのなら第0話(プロローグ)のような作品ですね。

そのせいもあってか、登場キャラたちの会話自体を聴いてると、説明口調がほぼありません。
通常の作品の場合、ナレーションやキャラ同士の会話の節々に世界観の説明や自分たちの置かれた状況と何をするべきかの目的などを、視聴者になるべく意識させないように説明してますが、そういったことがセンコロールにはほとんどありません(あったとしてもほんとに自然な会話の中だけ)。
逆にその方が変に着飾った言い回しとかが無いので、等身大の人の(言葉足らずな)会話って感じです。
個人的には好印象。

あとは、パッと見不気味なセンコを「可愛い」と思えれば勝ちです。
見た目は怪物ですが、ブサカワイイ系?w
太りすぎた猫でも見てるかのような感覚に似てるかも。
ってゆうかセンコ便利すぎます、・・・欲しい('-'*

クオリティに関しては個人制作を疑うほどの仕上がり。
基本的には動きが少ないカットが多いですが、要所要所の戦闘シーン(変身シーン)などは素晴らしいとしか言えないです。

もう一つオススメしたい点は音楽。
化物語への楽曲提供をしているsupercellのryoが手がけているサウンドなので、「君の知らない世界」を良いと思える人には特に違和感は無いと思います。
センコロールの主題歌は「LOVE & ROOL」。
歌詞からも分かりますが、楽しみにしていたデートに繰り出すようなワクワク感がリズムカルなテクノ調で表現されてます。

ちなみに、「君の知らない物語」のCDのカップリング曲として収録されてます。
このCD持ってる人は「センコロールのテーマ」も含めて余すところ無く楽しめるわけですw

とまぁそんな感じで、「センコロール」は個人的に見て良かったと思えるオススメしたいアニメ作品です。

それにして・・・続編が見たいw
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