ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qを観てきたので感想を書こうと思います。
まだ観ていない人、ネタバレを見たくない人は別ブログにネタバレ無しの記事を書いているのでそちらをご覧下さい。
エヴァQ観てきました!深夜上映でも満席の大人気っぷり!(ネタバレ無し)(※映画館レポ)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qと私のエヴァ感。やっぱりエヴァは特別ですね!(※ネタバレ無し感想)
このブログ記事では途中から本命のネタバレを含む感想を書いていますのでご注意ください。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(以後「エヴァ序」)と、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(以後「エヴァ破」)はあくまでTVシリーズを元にしていて「エヴァ破」の終盤を除けばストーリー自体は新作と呼べるかと問われれば、そうではないと思います。
それに対して今回公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」は、「序」と「破」の過去2作品と違い、完全新作ストーリーになっています。

つまり、(ゲーム・漫画等のアニメ以外の作品は別にして)1995年のTVシリーズと1997年の旧劇場版以来のエヴァの新作アニメになるわけです。
リアルタイム視聴世代にとって、旧劇場版から数えて約15年ぶりの完全新作ということになります。
TVシリーズ1話での冬月のセリフ「15年ぶりだね」を思わず言いたくなるのは私だけでしょうか?w
放送当時、リアルでシンジ君たちと同い年だったと考えると実に感慨深いです。
大げさな言い方ですが、そうゆう意味でも自分にとってエヴァンゲリオンは特別な作品と言えます。

こんな感じで大事ちっくに書いてますが、「エヴァオタ」「エヴァマニア」・・・と言えるほどグッズや書籍は買ってません^^;
エヴァ関連で持っているのはTVシリーズ・旧劇場版のLDと、主題歌シングルやサントラCD、新劇場版のDVD&BDぐらいで、コミックスは最初の1〜4巻ぐらいまでをチラ読みした程度です。
あ〜・・・あとセガサターン版の「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド」買いましたねぇ・・・、いやはや懐かしい(*´ω`)

そんな程度のにわかオタの感想なので、コアなファンからすれば何を今更感のある内容かもしれませんが、私なりに感じた感想を、観た当時の感覚で書き留めておきたいのであえて書いておきます。

※ここから先は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のネタバレを含む内容となっています。
大事なことなので重ねて書きますが、くれぐれも観ていない人でネタバレを見たくない人は観てからの閲覧を強く推奨します。
ネタバレを含む内容でも了承していただける方であればご覧下さい。

エヴァQ公開初日
あと、かなり長いので、そちらもご了承ください^^;

普通にネタバレ感想を書くより、まずは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と、折角だから同時上映の『巨神兵東京に現わる 劇場版』を観たときの私が思った心の叫び的なものを覚えている限り列挙してみますw
うろ覚えな部分もあるので、順番が多少ズレてたりするかもですがご了承ください。
これを読んでいる方が一つでも同じ感覚になったものがあればいいのですが^^;

巨神兵東京に現わる 劇場版
・まずはこっちが先か・・・そりゃそうだよねw
・初めて観たけど、ミニチュアのセットすごいな('-';
・こうゆうセット見てると平成ゴジラを思い出した(←平成ゴジラ好き)
・う〜む・・・林原さんの淡々としたナレーションが不気味さを演出してる
・こうゆう登場の仕方したら怖いわぁ^^;
・ってゆうかデカッ!こんなにデカかったっけ?;
・巨神兵の動きが・・・、さすがにこの細さだと人は入れないですよねぇ。
・おおー!プロトンビームだぁー!ヽ(゚∀。)ノ
・壊しっぷり、爆発っぷりがさすが特撮!懐かしさすら覚える!
・ナウシカのあのシーンを思い出すなぁ・・・
・すげぇ・・・世界が燃えちまうわけだぜ(・∀・*)
・思ってた以上に迫力あった!展覧会行ってなかったので見れて良かった。
・今のクオリティと本格的なミニチュア技術で長編特撮映画作ったらすごく面白くなりそう・・・作る側はすごく大変だろうけど^^;

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
・US(UA?)作戦って何の略だろう・・・
・前日の金曜ロードショーで見たときは入っていない音声が・・・
・ああ〜マリが歌ってたのか、だからあれはTVバージョンなのかな
・アンチATフィールド!?そんな技術もう出来てたの!?
・パターン青ってことは・・・使徒だよね?あれ?違う?
・やられ方も使徒だけど・・・あれ?やっぱり違う?
・さぁ!いよいよここから未知の領域(゚∀゚人)
・シンジ君無事救出!
・おっ!いきなり新キャラ、イイネ!d('ω'*
・ってゆうか沢城さんやん、イイネ!d('ω'*
・さりげなくなまってる感じがさらにイイネ!d('ω'*
・なんか銃を向けられるぐらい警戒されてる・・・まぁ破の最後があんなだしね
・ミサトさん登場!・・・あれ?ほんとにミサトさん?('ヮ';
・リツコさんも・・・みんな何年か経ってる感じ?
・この流れ・・・シンジ君・・・浦島状態ってやつですね、そして観ている我々も^^;
・みんなすごい殺伐感だなぁ・・・
・オペレーターの新キャラ率多いw ってゆうか大塚明夫キタコレ!
・あら?シンジ君嫌われまくり^^;
・なんか、とんでもなことしてた感ががが
・DSSチョーカー?囚人のような・・・いやそれ以下の扱いだ;
・ネーメシスシリーズ?何ソレ?人造使徒みたいなもん?
・あれ?ここってネルフの新発令所とかじゃないのか?
・うぉ!マヤが!Σ('ヮ';ノ)ノ 
・「これだから若い男は」!?Σ('ヮ';ノ)ノ マヤ姉さん・・・何があった?www
・偽装コクーンって何?知覚妨害障壁みたいなもの?^^;
・「何もしなくていい」か・・・、破のあとのシンジ君にはきついセリフですね
・なんか戦艦みたいだ!この流れはもしや!(゚∀゚;
・未完成だけど出撃シークエンス、キター!
・しかも定番のテストなしでぶっつけ本番!熱い展開だ!w
・主機関が初号機か!なるほど、そのための序盤の回収だったのか!
・2号機・・・片腕を換装方式にしたのかな?いや、これは修復不能だからかな?
・2号機使って無理やり点火作業・・・熱い!
・ブリッジクルー、そんな練度で大丈夫か?w
・フライホイールだ!やはり飛ぶのか!w
・ヴンダー?一瞬、ブッダって聞こえちゃった^^;
・おおおおおっ!空中戦艦がATフィールド展開!?熱い!!熱すぎる!!!
・吊り上げて、振り回して主砲発射キタコレ!熱い!
・ヴンダーやべぇ・・・カッコイイ(*´ρ`) 神殺しかぁ
・やっぱ庵野さんの作品といえば戦艦だよね!戦艦ダイスキ!
・なんか鯨っぽい形状だ・・・、しかも骨格しかないように見えなくもない・・・いやむしろ槍か?
・これで未完成と言うことは、完成版が気になる('-'*
・3つのパラボナアンテナみたいなのなんだろう・・・きっと重要な役割のはず!
・僚艦を引き連れてる・・・これもATフィールドの力かな・・・
・ヴィレ?ネルフから独立した組織じゃなくて完全に敵対組織なのか!
・工エエェェ(´д`)ェェエエ工工 14年もぉぉぉぉ!?
・そりゃみんな変わるわ・・・、苦労してきたんですねぇ・・・
・ってゆうかこの14年で何があったか気になりすぎる!w
・アスカ怖い^^; 「エヴァの呪い」か・・・
・なるほど、金曜ロードショーでは6分38秒しか流せないわけだ・・・
・アスカ・・・精神年齢は28歳ってことか・・・
・要するに、アスカって傭兵みたいな位置づけかな?
・鈴原サクラ・・・そうか!14年だしね!ってことは23〜25歳ぐらい?('-'*
・レイいきなり登場だ!しかもなんか目玉部分が大きい^^; なんか怖い^^;
・あ〜・・・シンジ君、そっちは敵フラグ感がすごいあるのに・・・
・このエヴァの背負ってるものの構造が謎すぎw 形変えるどころか噴射口まであるのか^^;
・ミサトさん・・・いくら表面上は突き放した態度でも、自分の手ではできないですよね
・アスカからすれば確かに今のシンジはガキですね
・ふむ、このレイは、TVシリーズでいうところの3番目か
・ネルフ本部の全体像が分かりにくい;
・破棄されたわけじゃないのか?・・・でも人がいない?
・ゲンドウ、メガネメガネw もう完全に悪役っぽくなってる^^;
・カヲル君と初会話!ここからは特に女性ファン必見ですね!
・ウホッ、カヲル君無双だw カヲル君ファンにとってはヨダレモノでしょこれw
・予告編のピアノのはこれかぁ、予告編観てるとメロディは馴染む
・シンジ君・・・ピアノの才能もあるのか。
・カヲル君が「いいね」を言うと、「歌はいいね」を思い出すw
・うぁ・・・その服は・・・なんとなく分かった(´д`;
・ん?防護服?寒いのかな・・・それとも空気が薄い?
・おおー・・・月近いなw 何をやったらあんな模様になるのか^^;ってゆうか地上真っ赤^^;
・サードインパクト、結局起こってたのか、「破」のとき止まったのかと思ってたけど
・14歳の精神状態で、この現実はきついわなぁ;
・冬月さんってほとんど変わらない・・・いや、若干後退したか('-';
・ここでユイの真実とレイとの関係の説明か・・・、この追い打ちもきついわぁ^^;
・フラフラで、現実を受け止められてないな
・そりゃ絶望するよね、やってきたことが無駄で、しかも悪い結果にしかならなかったのなら
・あ、エヴァ13号機できた?初号機っぽいのか・・・でもそうなると10号機〜12号機が気になる
・カヲル君でもなかなか説得できないか・・・
・エヴァで起こったことはエヴァでやり直せばいい・・・か、ちょっとこの言葉は感慨深い
・え!?Σ('-'っ)っ それ外せるの!?
・なるほど〜、これはTV版24話の伏線みたいなものか^^;
・あ〜あ、フラグ立っちゃったよ(ノ▽`)
・ダブルエントリーシステムか、そういえばMark.06はどうしたんだろう?
・このシーン、エヴァQはTV版24話も兼ねてるのか・・・まぁそうだよね、カヲル君回だしね
・ってゆうか9号機顔ない^^; 修復時間が足りなかったのかな・・・
・しかも武器が・・・首がない分余計に首狩り鎌だなぁ^^;
・14年間入れなかった封印の経緯について知りたいw
・あ・・・Mark.06いた・・・燃え尽きてる(゚∀゚;
・カシウスの槍?「破」の最後で初号機に突き刺したやつ?
・う〜む・・・なんとなくわかるけど、こうなった経緯を是非観たい
・初号機っぽい13号機と改2号機の戦闘・・・24話を思い出す
・何気に8号機もデザイン変わってるし
・ってゆうか13号機、ファンネル持ちだとぉ!?www
・おっ!珍しくカヲル君が戸惑ってる
・シンジ君、この世界を変えることだけしか頭にないか^^;
・14年も経てば小型のバッテリーも開発されてるわけですね
・そうか・・・そうゆうことか!(゚∀゚*)カヲル君といえばこのセリフだよね!
・カヲル君側の操作系を遮断するなんて、シンジ君が攻めだとでもいうのか!(ノ∀゚;)
・あ、腕増えたw きっとダブルエントリーだから、本来なら1組ずつで操作なのかな・・・
・あ〜あ、槍抜いちゃった
・13使徒に・・・堕ちる?使徒って序列があるの?それとも変動するものなの!?w
・ん?え!?第12使徒!?(゚Д゚;≡゚Д゚;)え?なんでいるの?どゆこと!?
・Mark.06の中に潜んでたってこと?侵食タイプ?それを槍で封じてたってこと?
・全体がコアの使徒?なんか膨らんで・・・いったい何が起こってるんだ/(^ω^;)\
・大きくなったと思ったら小さくなって噛み砕かれて終了?12使徒の存在感が(ノ∀`)
・おおお・・・フォースインパクトが起こるのかぁ
・ガフの扉が要するになんなのかがよくわからない^^;
・ヴンダーだ!体当たりしてでも13号機を止める気か!無茶しやがるぜ!だがそれがいい!
・Mark.09からの直撃を受けても沈まないのか・・・ヴンダー耐久力あるなぁ('-';
・動力の初号機へハッキング?初号機自体が演算してる感じなのかな・・・
・コード777(トリプルセブン)?裏コードよりもさらに凄そうな第2形態モード?(゚∀゚;
・Mark.09の攻撃を口で受け止めるとは(゚∀゚;
・うわぁ・・・カヲル君のフラグが・・・フラグがぁぁ(ノ▽`;)
・Mark.09のレイにも疑問が生まれたか・・・、「やるべきこと」をやってるし
・そして改2号機が・・・やはり最後の手段の自爆は熱い!
・今回一番頑張ったのは改2号機だと思う!(`・ω・´)ノ よくやった!頑張った!
・あああ・・・・カヲル君がぁぁぁ(ノ∀`; 目の前でとは・・・これはシンジ君きっついわぁ
・フォースインパクト止まっ・・・てないのか^^;
・マリと8号機の活躍でエントリープラグ射出で今度こそ終わったか・・・
・おや?改2号機、超ボロボロだけど回収されたのか^^; 8号機も相当なダメージが^^;
・シンジ君、ものすごい後悔と絶望感ですね
・なんやかんやあっても、アスカはシンジを助けるんですねぇ('-'*
・レイ、一人でネルフに戻ろうとしないところからも変化が見られる
・赤い大地・・・そして周囲には自分たちだけか・・・
・救助される見込みはないみたいだから歩いて移動か
・あの赤い大地はリリスは生きられないってこと?
・レイが背負ってるサバイバルキットっぽいものの中身が気になる('¬'*
・旧劇場版の最後とちょっと似てる気がする、レイも加わってはいるけど・・・
・エヴァといえばこの3人だから、ようやく揃ったって感じ
・果てさて、ここからどうなることやら・・・
・次回予告!おおっ!いきなり戦闘シーン!
・なんかいっぱいエヴァシリーズみたいなのが!(゚∀゚)
・ファイナルインパクト!?
・エヴァ8+2号機!?くっついた!?Σ('-'ノ)ノ 
・確かに修復が難しそうなほどボロボロだったけど、そんな復活の仕方があるとはw
・『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』・・・、楽譜記号か・・・終わりだけど1度だけ最初から繰り返す?
・あれ?「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」じゃなくて先に「シン」がつくのか
・カタカナなところがミソですね、「新」なのか「真」なのか、はたまた「神」なのかw
・「ヱ」と「ヲ」も元の「エ」と「オ」に戻ってるし、この違いが何を意味するのかワクテカ!
・来年公開ってことになってるけど、多分早くても2014年ぐらいになりそうな予感^^;
・あっ、もしかしたら2015年かも!だって2015年といえばTVシリーズと同じ年だし!
・ふぅ・・・終わったぁ・・・すごかったなぁ
・そういえば、加持さんどうなったの?(^ω^;

以上、思い出しながら書いたので間違ってたり的外れだったりするかもですが概ねこんな感じでした。
ここからは印象に残ったシーンや設定等について書いていこうと思います。

多分観終わった人の多くが理解できず(゚д゚)ポカーン状態だったのではないでしょうか。

上記の私が感じたことを見てると、驚きと疑問が多々あるのが分かるかと思います。
特に序盤の14年という月日の経過が大きな驚きかと^^;
「エヴァ破」でサードインパクトを止めた直後(もしくは数日〜1ヶ月以内)から物語が始まると予想していた人がほとんどだと思いますが、見事のその予想を覆してくれました^^;
まさか14年後から始まるとは・・・恐れ入りました(ノ∀`;)

5〜8年ぐらいでもいいような気もしますが、あえて14年という長さに設定したのは、当時のシンジ君たちが生まれてエヴァに乗るまでの期間と同じなので、ある意味時の流れの長さを感じやすくしているのかもですね。
キャラも大きく性格が変わってる人が・・・、中でもマヤさんは衝撃だったwもはや別人www

環境の変化もあるかと思いますが、14年経つと状況も大きく変わるわけで、「エヴァQ」の序盤は、シンジ君と観客が同じような現状把握(なんで皆そんな目で見るのか、何があったのか、ここはどこなのか・・・等々)状態というのも、シンジ君の混乱具合を分かりやすくさせる意味で、上手いなぁと思いました。

見ていてなんとなく、嗚呼・・・シンジ君が取り返しのつかないことを知らないうちにやっていたんだなぁ・・・、果たして真実を知ったら14歳の繊細なシンジ君は耐えられるのだろうか・・・的なことを序盤のヴンダークルーの対応から察しました。

そうそう、ヴンダーですよ!ヴンダー!(゚∀゚*)個人的にこれは燃えました!
GAINAX(正確には『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』はGAINAXではないですが、スタッフや監督が同じようなものなので、細かいことは気にせずw)といえば戦艦ですよ!
N-ノーチラス号やヱクセリヲン等々、GAINAX系作品には熱い展開を演じてくれる戦艦が出てくるので、こうゆう系の戦艦スキーとしては、戦艦がATフィールド展開とか、フライホイールとか、戦闘中の起動テスト省略とか、無理やり動力点火とか、テンション上がりっぱなしw
TVシリーズ8話での、ミサトさんの「撃てぃ!」の熱さを思い出しましたw

正式には「AAAヴンダー」?デザインがすごいですねぇ・・・いろんな意味で前例がないデザインです。
肩部分に大きな推進ユニットを取り付けたクジラのような印象を受けましたが、「神殺し」と言われるその建造目的と真の活躍は次回の完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で観れそうなので、超楽しみです!
未完成ということですが、完成したらデザイン変わるのかな・・・、実はまだ全体の6割ぐらいしか完成していなくて、完成予想図はもっとすごいんだぜ!・・・的なことも期待してしまう私がいます(*´ω`)

そしてここで観客側は、ミサトさんたちがいるのはネルフではなく、ネルフと敵対する武装組織ヴィレで、あることを知るわけで、これまた衝撃を受けます。
ほんと、この時点で14年間の経緯を外伝でもいいから話にして欲しいものですが、多分庵野監督からすれば、その辺はみなさんのご想像にお任せします・・・ということなのでしょう。
「破」では料理を作るほど好感を持っていたアスカが思わず殴りかかろうとするぐらい(実際、隔離窓殴ってますが^^;)シンジを恨んでいることがここで分かりますし、エヴァの呪いで成長しないという理由付けがされています。
変わっていないシンジを見て、アスカが「バカシンジ」ではなく、「ガキシンジ」というのも、精神年齢28歳からすれば、14歳のままの態度なシンジはガキなのでしょう。
ここでもシンジとアスカの払拭することのできない時の流れのズレを感じさせます。

11月16日の金曜ロードショーで6分38秒しか先行公開できないのは、それ以上の映像を見せると時が相当経っていることがネタバレする可能性が高いですしね。
まぁ6分38秒でも十分な長さの先行公開ですが^^;

あと、沢城さんが声を担当したキャラがトウジの妹、鈴原サクラだったとは思わなかった、個人的にはここも衝撃ポイント。
ってゆうかまた登場するとは・・・しかも大人になってとは・・・グッジョブ!d('ω'*
もちろん恨んでいる部分はあるかもですが、ヴィレの中で一番シンジ君に優しかったですね。
シンジ君にとっては自分より年下だった子が、肉体的にも精神的にも自分を通り越して大人になっているという浦島効果というか・・・コールドスリープから目覚めたような・・・そんな感覚を実感しますね。

レイが登場したと思ったらネルフからの迎えであって、この時点で今のネルフはヤバイと思っている観客側からすれば、シンジ君その選択肢は間違ってるよ(ノ▽`)感がw
でもまぁそうしないと話は進まないですし、なによりカヲル君と会わせないとね!と思う女性ファンの切実な願望があるのでしょう(ぉ
ミサトがDSSチョーカーを使用するべきときに使えなかったのは、ヴィレとしての義務と、個人としての優しさの葛藤の末ですね。

「破」のあとのネルフの様子も気になってましたが、施設内を見る限り、相当数が(ってゆうか職員がいない?w)ヴィレに流れたようで、いろいろ自動化されてる感じですね。
ゲンドウはメガネとヒゲぐらいで、冬月もほとんど変わっていないのも、淡々と計画を進めているという印象を与えてくれます。
それにしても、14年間もこの2人こんな感じのままだったのかwある意味すごい^^;
言い方を変えれば、自分たちの目的は28年前から変わらず、今もただその過程でしかないということなのでしょうけど。
「破」のときはレイの食事会に応じる等の柔軟な行動を取ろうとするゲンドウでしたが、「Q」では悪役感がでまくりです^^;
変わったミサトたちとは対照的な印象ですね・・・あ、いや、むしろこの14年間で悪役に変わってしまったということなのでしょうか。
完結編でどうなるか、ゲンドウの思い描く補完計画の真実も注目です。

そして全国の女性エヴァファンの皆さん待ちかね、カヲル君とシンジ君タイムのお時間です!
カヲル君がいろいろしゃべりまくりで、シンジ君とピアノを弾いて、まさに2人の最初の共同作業です!
照れるシンジ君と微笑むカヲル君・・・ヨダレものですね(^ρ^)
TVシリーズから約17年、その間、腐女子史に大きな影響を与えたといっても過言ではない2人のやりとりが高クオリティで、しかも劇場版として描かれるわけですから、カヲル君ファンには是非ともオススメしたいシーンです。

ヴィレからは拒絶されたシンジ君にとって、カヲル君は唯一自分を理解して肯定してくれる存在になっていく分、終盤の持ち上げてから落とす感がより引き立ちます^^;

そしてシンジ君は自分のしたことの真実を知るわけですが、自分は自分の信じたこと・願ったことを精一杯やってやり遂げたと思ってた結果がこれであり、しかもそのせいで世界が大量絶滅するほど・・・言い方を変えれば世界を滅ぼしたに等しい結果を生んでしまったわけです。


2回目観て気づいたこと追記(※以下の赤字部分ですので、初見の方は赤文字部分は読み飛ばしても問題ないです):

シンジ君が起こしたのはニア・サードインパクトと言っているので、シンジ君が見たあの光景を作ったのはその後の本当のサードインパクトだったという感じなのかなと思いました。

あくまで私の想像ですが、14年間で起こったことをおおまかに予想すると、「破」の最後で初号機を止めたあと、ネルフは全世界から非難されたはずですよね、明らかにセカンドインパクトのような現象がネルフで起こったわけですから。
おそらくネルフ職員は逮捕に相当する処遇を受けるはず。
もしくは旧劇場版のように、戦自の攻撃を受けたのかもですね。
その時の傷跡がネルフ本部の壁の傷跡だったのでは?と思いました。

当然、ネルフは組織を解体されるとは思いますが、(解体の前か後かはわかりませんが、)ゲンドウ(もしくはゼーレのシナリオ?)はサードインパクトを起こすことが目的達成の通過点のようなニュアンスがあるので、おそらく出てきてない11使徒(もしくは12使徒?)をリリスと接触させてサードインパクトを起こした。
ネルフ本部の傷跡は、使徒との接触を阻止させようとするための戦闘の傷跡・・・とも取れなくもないですが・・・。

どのみち、通常兵器では止める術もなく、サードインパクトが起こってしまったわけですが、ミサトたちも手をこまねいているだけではなく、なんとか止めようとしたはずです。
「自律型に改造された」とカヲル君が言っていたので、おそらくMark.06はミサトたちによって改造され、自律した=人の乗っていない無人機のMark.06の犠牲によって槍を使い、これ以上ゲンドウの思い通りにさせないため(ゼーレのシナリオを進ませないため?)にサードインパクトの爆心地ごと封印した。
ああゆう風に誰も手出しできないように封印すれば、12使徒ですら接触できない=12使徒は倒されない=使徒を全て倒すシナリオを進められない=フォースインパクトは起こらない・・・ということではないでしょうか。

ミサトたちにとって誤算だったのは、ゲンドウはそうなることも予測済みで、Mark.06に12使徒を時限爆弾のように忍ばせていた(もしくは最初から寄生して休眠していた?)こと。
カヲルにとって誤算だったのは、封印に使ったのがカシウスではなくロンギヌウスの槍だったことを知らされてなかったこと(もしくはカシウスの槍だと聞いていた?)ですね。
ゲンドウは両者を手玉にとったわけですね・・・、さすが目的のためならなんでもする人です^^;

サードインパクトの騒動で人類のほとんどが死滅(あの赤い大地では人は生きていけないっぽいことをアスカが言ってたはず)。
Qの時点で描写がないので、全人類がどれほど生き残っているのかは分かりませんが、ネルフ本部にいたミサトたち(と一部民間人?)は生き残りネルフより離脱。
その際にエヴァ8号機や2号機、その他ヴンダーに関する技術・知識も持ち出したという感じでしょうね。

残されたのはゲンドウや冬月(出てきてませんが他にも少数が残っているのかも?)で、「Q」でのネルフの現状を作ったという感じでしょうか。
人数が少なくて、作業スピードがとてつもなく遅いので、冬月とシンジ君の将棋のシーンで「ようやく(14年ぶりに?優先度の低い?)電源が復旧したか」的なことのセリフのつじつまも合いそう。
戦車やパレットライフル等の兵器がものすごく沢山放置されてる描写は、生き残った無傷の電源ラインが自動生産設備を稼働し続けている・・・とかでしょうか(人の気配の無さの雰囲気を作り出すための、ただの演出上の表現かもですが^^;)。
流石に14年もあればMark.09の建造と、第13号機ぐらいは作れそうですし、Mark.09の顔が修復されないのもそんな余裕がないから・・・ということですかね。
シンジ君に、鈴原トウジの制服のTシャツが用意されたのも、今ネルフ本部にあるシンジに合いそうな服はそれぐらいしか(死んだ人間の服でサイズが近いものしか)用意できなかったから・・・とかでしょうか。

来るべき日(封印を破ることができる第13号機の完成)がくるまで、初号機(シンジ君)はミサト立ちが手出しできないように地球軌道上に事実上封印。
エヴァQの冒頭は、ヴンダーの建造を進めつつ、ようやく軌道上に上がれる装備を作ることができたヴィレの行動開始のシーンということではないでしょうか。

なので、あのサードインパクトの光景を直接作り出したのはシンジ君ではなく、空白の14年間のどこかで起こったことだと思いました。
とはいえ、シンジ君がその全てのきっかけのニア・サードインパクトを起こした・・・という意味では間違いではないですけどね。

以上、私の勝手な想像による空白の14年間にあったこと・・・です^^;
決してこれが正しいわけではないのでご了承ください。


ようやくここで、ヴィレの人たちの自分に向けられた恨みと侮蔑を込めた視線の意味を理解するわけですが、14歳にとってこれ以上ない・・・むしろ一個人には許容できないほど・・・観客からすれば想像するのも困難なほどの絶望感ですね。

こんなはずじゃなかった、こんなこと望んではいなかった、自分はただ助けたくて自分に出来ることをせいいっぱいやっただけ・・・そうゆう不安定な心理状態ですね。
でもまぁ、この現実をすべて理解してしまったら正気じゃいられないでしょうし・・・。
カヲル君の「希望は残っているよ。どんなときにもね。」はシンジ君の心に少しでもその希望を与えられたのでしょうか。

そこへ更に冬月から語られる母親とレイの真実。
世界を滅ぼしてしまったとしても、まだレイを救えたのなら意味はあったかもしれませんが、結局は救えていなかった現実。
地球に住む者にとって、シンジ君のやったことは全て無駄で、しかも悲劇しか産まなかったことが確定したわけです。
冬月さん、損な役回りですね^^;

もうエヴァには乗りたくないと拒絶するシンジ君ですが、カヲル君の「エヴァで起こした惨事はエヴァでやり直せばいい」という言葉と、変えられる方法を教えてもらいます。
この世界と自分のしたことに絶望したシンジ君にとって、変えられる(元に戻せる?)という「希望」は何者にも代え難い救いですね。
誰しも思うことだと思いますが、犯してしまった過ちを元に戻せる可能性があるならば、それにすがりたくなる心理は理解できると思います。
ましてや世界を滅ぼしたという罪からなら尚更です、しかもカヲル君がDSSチョーカーを自身が代わりに引き受けてまで一緒にやろうと言ってくれるわけですから、シンジ君はその希望にすがりました。
でも「エヴァにだけは乗らんといてくださいね」と鈴原サクラに言われた過ちをここで犯してしまうわけですね。

ちなみに、DSSチョーカーを肩代わりした時点で今後の展開を察する方も少なくないと思います^^;
なるほど、「エヴァQ」も大きく変わってはいるけど、根本的なところはTV版24話なんだと・・・。

てっきりカヲル君はMark.06に乗るものと思ってましたが、第13号機(なぜか「第」を意識して付けてる感がありました)がダブルエントリーシステムの2人乗りという設計とは・・・。
儀式用エヴァらしいですね、14年も経てば動力はS2機関ですよね。
14年前からだれも入れない封印を破るためと2本の槍を同時に抜くために必要らしいですが、そうゆうものなんだと思うしかないですよね^^;
最新部の形の変わったリリスとか、槍刺して白くなってるMark.06とかも^^;
何かしらの形で語られる日が来るといいですねぇ。

「第13号機&Mark.09」対「改2号機&8号機」との戦闘で、エヴァ13号機にビットのような兵器があったことにちょっと燃えた!
カヲル君が違和感からゲンドウの罠だと気づき、シンジ君を止めようとするものの、シンジ君は聞く耳を持ってません、槍を抜いて世界を変えることだけが自分を救ってくれる希望だと思い込んでいるためですね。
世界の光景と絶望感は、シンジ君から冷静な思考を奪っていたのでしょう。

制止を振り切って槍を抜いたシンジ君は 自分のやってしまったことを後悔することに・・・。
カシウスの槍ではなく、ロンギヌウスの槍2本を抜いたことで13号機は覚醒、12使徒も動き出し、フォースインパクトが始まるわけですが、結果的にカヲル君はDSSチョーカーで自分を犠牲にすることでそれを阻止することに。

「序」や「破」での数少ないカヲル君のセリフ「また3番目とはね。変わらないな君は」や「今度こそ君を幸せにしてみせる」から察するに、同じことを繰り返している風にも受け取れます。
仮にTVシリーズの記憶を共有してたとして、その時はあれがリリスであることを知らなかったため、「今回は」諦めた様子で初号機に握りつぶされたわけですが、その記憶を持ったまま並列世界のようなこの新劇場版に転生(?)したとすれば、「序」や「破」でのセリフも一応は説明がつくかと思います。
カヲル君が本当にシンジ君を救いたかったからこそ、使徒としてではなくエヴァパイロットとして2人で世界を変えようとしたのではないかと・・・。
カヲル君の誤算は、シンジ君をエヴァに乗せるためとはいえ、DSSチョーカーを肩代わりしたことと、この世界でのゲンドウの更なる罠までは見抜けなかったことですね。

なので、カヲル君からすれば「今回も」失敗だったということなのかもしれません。
DSSチョーカーが作動する直前の諦めとも達観ともとれる態度は、シンジ君を救うために、前回の轍を踏まずに万全だと思った準備をしたものの、死ぬ運命には逆らえなかった・・・というだったのかもしれないですね。
既にカヲル君ファンであれば周知の事実の通り、渚カヲルの渚は「シ者=死者」という言葉遊びですから、死ぬことを運命づけられた人物というわけですね。
最後のセリフ「またすぐに会えるよ」も、カヲル君がエヴァという物語を繰り返しているように受け取れます。

フォースインパクトが阻止されたあと、脱出したシンジのエントリープラグをアスカがこじ開けてますが、息を切らしているところから、シンジを心配して急いで安否を確認しようとしたためだと解釈しました。
ミサトもアスカも、立場や14年間の経験から、表面上は厳しく接しているものの、14年前の時間を忘れることはないので、やはり根本的なところは変わっていないようですね。
最後はシンジとアスカの2人か・・・と思ったとき、一瞬、旧劇場版の最後を思い出しましたが、今回は同じく脱出したレイもいいますね。

アヤナミレイ(仮称)も、記憶はなくても初期ロットの同じレイですから、綾波レイになれる可能性(希望)は残されてますね。
エヴァンゲリオン言われて最初に思いつく3人のキャラといえば、「シンジ」「レイ」「アスカ」の3人を挙げる人は多いと思いますし、やはりこの3人が揃ってこそのエヴァだと思います^^
3人で赤い大地を歩いていく姿は、まだこれから続くんだという「希望」的な終わり方でした。

次回予告ではエヴァ8+2号機(まさかこれが8+2=10号機じゃないよね!?w)と量産型っぽいエヴァの戦闘シーンが垣間見れましたが、いよいよ完結編ですね!
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』・・・「シン」はどんな意味の「シン」なのか、最後の楽譜記号「:||」は何を意味するのか(もう1回だけ繰り返す=最後に『真のエヴァンゲリオン』をやって終わり・・・ということ?)気になるところですね。


総評ですが、私は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」に大満足です!^^
エヴァって、「分かりやすくて綺麗な答えを望むファン」と、「いろんな解釈のままでいいファン」が別れやすい作品だと思います。
私は基本的には後者ですが、答えを出してくれるのであればその方がいいという、どっちつかずなファンです^^;
前者を望むファンにとって、今回の「エヴァQ」は、説明不足過ぎて分からない、理解できないことが多すぎる、鬱な展開ばかりで、かっこよかったシンジを見ることができた「破」の方が楽しめた・・・と思う人もいると思います。

ですが、私はそれこそが「エヴアンゲリオン」だと思ってます。
そんな私が「エヴァQ」を観て感じたのは、TVシリーズの「新世紀エヴァンゲリオン」を初めて見た時の、謎が謎を呼び、予測できない急展開、手に汗握る戦闘・・・等々、あのときのワクワク感のようなものを思い出しました。

(実質、旧劇場版からすれば15年ぶりの完全新作な展開なので)久しく忘れていましたが、この「謎を知りたい」「先が読めない」ワクワク感と探究心をくすぐられる内容こそエヴァンゲリオンらしさだと思います。
実際、今私は14年間で何があったんだろうと想像するのが楽しいです^^
エヴァが社会現象として話題になったのは、そうゆうところの要因も多々あると思います。


結局その路線に戻るのか、結局鬱アニメで終わるのか・・・と思うファンもいるかと思いますが、そう思うのはまだ早いですよ!
そのための完結編です!
ほら、よくあるじゃないですか、ハッピーエンドの前に絶望やピンチはつきものだって^^

「エヴァ序」は最初なので良くも悪くも基準。
「エヴァ破」でどんどん上り調子になって、終盤で盛り上がり良い感じ!
「エヴァQ」で、まさに「急」に落とされて最悪の展開へ(←今ここ
そして「完結編」では・・・

クライマックスは、下げてから上がる大逆転的な展開の方が物語としても燃えますし盛り上がりますよ!
まぁそれが本当にそうなるかは庵野監督次第ですが^^;

希望は残っているよ。どんなときにもね。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 全記録全集
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