7月22日(日)に開催される鷲宮の夏祭り『八坂祭(やさかさい)「天王様」』で、らき☆すた神輿が登場することが、7月7日に開催された「らき☆すた柊姉妹誕生日イベント2018」の声優トークイベントの中で発表されました。

土師祭を取り仕切る土師祭輿曾の会長にして、らき☆すた神輿の生みの親と言っても過言ではない、成田会長が今年の初頭に亡くなられ、喪に服すため今年の土師祭は中止となったわけですが、毎年祭りを楽しみにしている地元やファンの声もあり、らき☆すた神輿の準備会として、今は亡き成田会長への感謝と弔いの意味も込めて、鷲宮の祭「八坂祭」にて渡御を行うことが決定しました。
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そこで、改めて鷲宮の「八坂祭」のことを、先日作成したフォトブックで使用した写真を使って私なりになるべく初見の人にも分かりやすく解説したいと思います。

※「八坂祭」というのはこの時期全国的に見かける祭りの名前なので、ここでは『鷲宮の八坂祭』・『鷲宮八坂祭』と表記します。

私はここ何年か鷲宮の「八坂祭」を土師祭の様に撮り続けてきているので、祭り全体の流れはある程度把握しているつもりですが、実際に祭りを運行する当事者の方たちからすると私の解釈等に若干の差異があるかもしれませんので足からず。

それにしても、Twitterに慣れていると久しぶりにブログ(長文)を書くと違和感がw
実はこの約1年で、去年の土師祭や年末年始等のイベントレポ記事の下書きを作っているのですが、諸事情で(ありていに言えば写真の選別もままならないほど忙しかったので)どれも途中で止まってて、中途半端になっている記事のまま公開するタイミングを逃していたりします|ω・)

今後は多少なりとも忙しさの質が改善されそうなので、古くなりますが時機を見て過去の未完成の記事もこっそり空白期間を保管する意味で公開していく予定です。
取り急ぎ、今回の八坂祭はいろんな意味で優先して公開した方が良いと判断した次第です。

前置きはこのぐらいにして、そもそも八坂祭ってどんな祭りなの?というところから説明しますと・・・

八坂祭「天王様」は鷲宮神社境内の末社「八坂神社」のお祭りで、商店街周辺5地域がそれぞれの山車を曳き回し、笛や太鼓、かねといったお囃子で厄病神とされる牛頭大王を鎮める祭り

というのが一般的に言われている説明になります。
さらにかみ砕いて言うと、祭り囃子を響かせながら鷲宮神社通りで山車を曳き回すお祭りです!
7月の第3日曜日が祭りの開始日となり千貫神輿のみが曳き回され、最終日の7月第4日曜日に周辺の地域から山車もでて鷲宮神社商店街を主に曳き回します。
メインは第4週の最終日で、今年は「らき☆すた神輿」も登場する7月22日になります。

昨年の写真を掲載しつつ、大体の祭りの流れ等を説明していきます。
正確に言うと第4日曜日の午前0時から一番太鼓というものが行われますが、夜中なので完全に当事者向けの催しです。
この記事の最後に過去の一番太鼓の様子を記録したレポ記事へのリンクも載せておきますので後程ご参考までに。

7月第4日曜日のお昼頃、山車が鷲宮神社前に集合します。
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ここでご祈祷を行い祭りの安全を祈願して、千貫神輿を先頭に曳き回しが始まります。
ちなみにこの祭りでは千貫神輿は担ぎません。台車に乗せて曳き回すのみです。
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各地区の山車が並んで鷲宮神社商店街を進む光景はなかなか壮観です。

ここで各地区の山車を簡単にご紹介。
まずは旭町の山車。提燈には「旭」の文字が書かれています。
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細かい区切りは分かりませんが、らき☆すたラーメンとかも売ってるセブンイレブン久喜鷲宮5丁目店や鷲宮図書館周辺地域の山車です。商工会も旭町の範囲に含まれる感じ。

旭町の山車は鍾馗様の人形が飾られているので、他の山車と比べると一際大きく見えます。
聞いた話では昔、カスリーン台風で鷲宮地域が水没した際に人形が流されてしまったらしく、唯一この旭町の人形は2階に保管されていたため無事だったとか・・・。
人形を飾るギミックは特殊なようで、他の地区にも復元された人形はあるのですが、乗せるのが困難(乗せられないことはないけど色々面倒?)らしいです。


続いては本町の山車。提燈には「ほん」と書かれています。
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どの辺の地域の山車かというと島田菓子舗やナリタ洋品店周辺ですね。
うにょんだいふくさんも写ってた('-'*

その次は仲町の山車。提燈には「仲」と書かれてます。
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ここは門前飯店さん周辺の地域の山車です。
もちろん門前飯店の大将も参加しています!('-'*

その次は上町(かみちょう)の山車。提燈には難しい「上」の文字。
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こちらは鷲宮神社周辺の地域です。
弁慶の人形が鷲宮神社の駐車場のところに飾られていますが、上述の通り乗せるのが大変なので、後述でも書いてますが代わりに(?)弁慶のコスプレ衣装を着た人がいましたw

最後は新町の山車。提燈には「志ん」の文字。
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鷲宮駅方面の地域の山車になります。
こちらの山車は他のと比べると一回り小さいです。
元は新町以外の4地域「四ヶ町(しかちょう)」の4台の山車で八坂祭を行っていたところ、新たに新町が加わった(その際に昔の山車を譲り受けた?)という経緯があるそうです。
詳しいことは私もよく分かってないですが^^;

そんな5台の山車が日中は鷲宮神社通りとその周辺を曳き回します。
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昨年の写真を選別してたら、まだご存命の時の成田さんも写ってました。

八坂祭の山車が主に移動する範囲は土師祭と似ていて、土師祭の際に千貫神輿が折り返すあたり(商工会の手前・鷲宮図書館の前あたり)までです。
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ここで5台の山車が集まり、喧嘩太鼓「シッカセ」という太鼓のたたき合いが行われます。
近くによると互いの太鼓のたたき合いの音が凄いです。
しばらくシッカセが行われた後、折り返し元来た道を進みますが、要所要所の交差点でもシッカセが行われます。
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人の行き交う交差点で、念入りにお囃子で疫病神を鎮める・・・というイメージでしょうか。

むむっ?よく見ると弁慶のコスプr・・・いや衣装ですねw
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鷲宮で祭りとなると、こうゆうのもコスプレに見えてしまう不思議w
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鷲宮駅入り口交差点でもシッカセは行われ、その後は鷲宮神社前に戻ってきます。
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ここでもシッカセが行われ、午後3時過(15時20〜30分頃?)頃になると一旦山車は解散し、各地区へ戻っていきます。
戻った山車は、そのあと休憩しつつ提燈山車へと組み換えを行います。
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昼間は暑くて関係者ばかりですが、18時を過ぎて少し暗くなり気温も少し下がるにつれて見物客もだんだん増えていきます。

そのころになると各地区の山車も提燈山車へ化粧直しが完了します。
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ここからが夜の部で、提燈山車が映えてきます。

薄暗くなる19時前には再び山車が鷲宮神社前に集まります。
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今年初登場の「らき☆すた神輿」も夜の部より参加予定。
やはり万灯神輿である「らき☆すた神輿」が映えるのも夜ですから。
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19時頃には夜の部がスタート。各地区の山車が再び神社通りを進みます。
らき☆すた神輿は5台の山車の最後に付くものと思われます。
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ちなみに山車がスタートする時間は正確ではありません。
状況によっては早くなったり遅くなったりしますので、予定時間の前後20〜30分は誤差が生じると思ってもらえると余裕をもって行動できるかと。

この時間になると、鷲宮駅入り口交差点から鷲宮駅へ延びる道沿いには屋台が並び見物客でにぎわいます。
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今年はこの光景にコスプレイヤーさんとか見かける感じになるのだろうか('ω'*
ちなみにですが、この祭りでのコスプレ関連の募集はないので、着替えの場所が用意等はされていません。
ただ、だからと言ってコスプレを禁止というアナウンスもないですよね〜。
祭り会場とはいえ、公道なので良いも悪いもない・・・、コスプレしようがしまいが自己責任・・・という感じ。
あ・・・、ただし鷲宮神社境内に関してはコスプレはご遠慮くださいになっているみたいです。ご注意を。

山車はその後も昼の部と同様の地点まで進み、シッカセを行います。
らき☆すた神輿サイトの情報によれば、らき☆すた神輿はこの時点で土師祭と同様にセブンイレブンの駐車場に移動して休憩している模様です。
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提燈山車の明るさと暗くなる直前の空とのコントラストは綺麗なのでオススメです。
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もちろん提燈山車が並んで進む光景もいい感じ。
5台の提燈山車がひしめき合ってシッカセが行われている光景も八坂祭ならでは。
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5台の山車を1枚の写真に収めるのって意外と難しいです。
広角レンズあると楽になります。

再び鷲宮神社前に戻ってくる頃には時刻は20時30分過ぎ。
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恐らく、らき☆すた神輿はこの時間帯までに鷲宮神社駐車場まで来ているはずです。
鷲宮神社でのシッカセを終えた後、最後に鷲宮駅入口交差点まで山車が移動し、シッカセを行って解散(八坂祭の終了)となります。
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以上が主な鷲宮「八坂祭」の流れになります。
願わくばこの記事の情報をみて、一人でも見に行ってみようと思ってもらえたら幸いです。
良くも悪くも昔ながらの参加者が地元の人ばかりのあまり知られていない祭りなので、興味を持ってもらえるだけでも御の字ですね。


尚、久喜市観光協会サイトに大体の祭りの時間が開催されています。

平成30年7月22日(日曜日)
昼の部:12時30分〜16時
夜の部:18時45分〜21時30分

交通規制図と山車の運航予定の矢印も記載されているので、その辺は観光協会サイトをご覧ください。
尚、上記の時間は主に山車の予定になります。
らき☆すた神輿は夜の部のみの渡御となります。
大体19時頃に、らき☆すた神輿本部のあるポニー玩具店駐車場からのスタートとのことです。
山車の最後尾につける感じになるはずなので、山車の運航の都合で時間が前後する可能性もありますので、あくまで予定ということで。


ここまで書いてきて分かるかと思いますが念のため言っておくと、八坂祭に出るオタク要素は「らき☆すた神輿」のみです。
土師祭の様にステージイベント等があるわけではありません。
土師祭に初めてらき☆すた神輿が登場したときも神輿のみでしたので、初心に戻る感じですね。
本来、土師祭がなくなり「らき☆すた神輿」が出る機会がなかったので、八坂祭に出させてもらえるだけでも御の字ってやつです。

今年は準備や募集・調整等の時間もなかったというのもあるかと思うで仕方ない部分もありますが、今回の渡御が上手くいけば、土師祭同様に来年以降はステージイベントとかもあるかもしれませんね!
上手くいく(盛り上がる)かそうでないかは、当日参加・来場する人たち次第・・・。

土師祭は成田さん達有志の方々が始めた祭りで関東一円から人が集まりますが、この鷲宮八坂祭は本当にず〜っと昔から鷲宮で行われている鷲宮の地元の人たちのみで行われる伝統の夏祭りなので、ここに「らき☆すた神輿」が登場するということの意味は、10年以上経ってそれこそ真に地元鷲宮にこれまでの「らき☆すた」に関することが認められた一つの形ではないかと思っています。

そうゆう意味でも、個人的には今年の鷲宮八坂祭は「らき☆すた聖地」としての歴史に名を刻む転換点、または試金石の一つと言えるので、ある意味今回しか見れない貴重な機会。
そんな大事な場面を是非カメラに収めたいものです。

あ・・・言い方、間違えたw
「見せてもらおうか、新天地での『らき☆すた神輿』の門出とやらをっ」!w


あと、最後に絶対守らないといけない注意事項。
久喜の提燈祭りでも経験しましたが、今年の夏は夜になっても暑い(昼間は特にとんでもなく暑い)と思いますので、熱中症対策は万全に!
本当にヤバいです。そう言ってる自分ですら心配です。




過去に書いた八坂祭レポの記事を下記にまとめますのでご参考までに。

鷲宮八坂祭(天王様)最終日後編。2015年の夏に響く祭囃子と提燈山車の灯り  http://eruru.livedoor.biz/archives/65867862.html


鷲宮八坂祭(天王様)最終日前編。宵闇に響く鷲宮自慢の一番太鼓  http://eruru.livedoor.biz/archives/65867841.html


鷲宮の夏祭り「八坂祭(天王様)」初日。酷暑の千貫神輿渡御を密着レポ!  http://eruru.livedoor.biz/archives/65866944.html


鷲宮の八坂祭り「天王様」。祭囃子と提灯山車が彩る鷲宮の夏祭り  http://eruru.livedoor.biz/archives/65810178.html


鷲宮八坂祭(天王様)レポ2012。夜に映える提灯山車と祭囃子  http://eruru.livedoor.biz/archives/65676394.html