鷲宮八坂祭(天王様)はどんな祭かを簡単に説明すると、鷲宮神社境内の末社「八坂神社」のお祭りで、商店街周辺5地域がそれぞれの山車を曳き回し、笛や太鼓、かねといったお囃子で厄病神とされる牛頭大王を鎮める祭りです。
そんな令和元年にして170年祭という記念すべき年に、昨年から参加している「らき☆すた神輿」も装いも新たに登場です。

らき☆すた神輿はちょいちょいデザインが新しくなります。
万灯神輿という種類に入るため、絵柄部分は布製で、いくら丈夫な布でも何年も経つと劣化しますので、その都度イラストを描き直しています。
手描きのうえ、雨などの水による滲み防止に蝋を塗ったりしていますので、失敗できない(=慎重な作業で時間がかかる)ため、見た目以上にもの凄い時間と労力がかかっています。
昨年は八坂祭で担ぐことが急遽決まり、デザイン等はそのままでしたが、今年は主に下段に八坂祭の文字を入れた八坂祭仕様にリニューアルしています。
上段の土師祭の文字のイラストの土師祭の文字と相まって、コラボってる感じにも見えますね(*´ω`)
来年は上段をリニューアルする可能性もありますし、この年のデザイン構成はこの年のみという一期一会な感じです。
なので、見かけたら撮っておくことを推奨します。
さらに言うと、胴体部分もリニューアルされてます!

正面は、美水かがみ先生の画集より。

左右を「らき☆すた法被」のイラスト。

そして後面は「らき☆すた神輿」の文字。

こちらも八坂祭仕様にリニューアル!
そして、7月7日に開催された柊姉妹誕生日イベントで「かおりん」こと福原香織さんがサインした☆も載ってました〜。

あと何気に美水かがみ先生たちのサインもw

神輿の担ぎ手からは上を見上げると星の中にサインが見えるという粋な演出?です。
12時前のこの時点ではまだ祭りは始まっていませんでしたが、京アニ放火事件のこともあり、テレビや新聞の取材班が何組も見られました。

補足すると、本来今年はここにステージが立つ予定でしたが、放火事件のこともあり今回は自粛。
ただ、らき☆すた神輿は神輿という性質上、祈願することを主としているので予定通り実施されることになった次第です。
一通り神輿の様子を撮って、神社前へ。
そこには台車に乗った千貫神輿。

祭り開始は13時からなので、まだ準備中。
12時を過ぎるころになると各町内の山車が参集し始めます。

この時点で既に酷暑で体力削られてます;
午前中は曇りだったのですけどねぇ・・・。
あとで見たら最高気温34〜5度ぐらいだったようです;

山車が集まると神社から神主さんたちが・・・

こうゆう場面は撮ったことなかった。
神社の正式な祭りなので粛々と執り行われます。

各町内の代表も集まり、祝詞を詠んだりお祓いしたり。
そして時間になり昼の部出発。

千貫神輿を先頭に、山車がその後を付いて行く形です。
山車の細かい紹介、主な動き等は以前の記事でも書いているので割愛します。
八坂祭の当番と、らき☆すた神輿代表で今日一日宜しくお願いしますの挨拶。

ちなみに「らき☆すた神輿」は夜の部のみです。
万灯神輿は暗くなってから内側から照らしてこそ真価を発揮しますので。
八坂祭といえば山車もそうですが太鼓の音色もポイントです。
各町内で微妙に太鼓を叩くリズム等が違っていて、いかに揃って叩けるかも重要らしい。

要所要所で太鼓の叩き合い(地元では「シッカセ」と呼ばれています。何故そう呼ばれるかは謎です)が行われるわけですが、鷲宮の夏祭りはこれが個性になっています。

暑すぎて熱中症になりかけつつ、昼の部が終了し、山車は提灯飾りにお色直し。

夕方になってくると気温も下がってくるので段々人が出始めます。
らき☆すた神輿が展示されている場所には報道陣が集まってきてました。

このあと、神輿の代表が記者会見してました。
いわゆる囲み取材ってやつですね、生記者会見初めて見たかも。
それが終わるといよいよ夜の部に向けて最終準備です。

スタッフで気合入れてました('-'*
日が落ちてくると提灯の飾り付けが終わった山車が動き出します。

そんな中、個人的に特筆すべきと思った光景がw
山車が「らき☆すた神輿」の前を通るたびに、スタッフや担ぎ手が拍手で見送ってました^^;

地元の祭りで担がせてもらう(祭りに参加させてもらう)という立ち位置だから・・・というと大げさかもですが、敬意のこもった拍手でした。
しっかし・・・悪い気はしないと思いますが、拍手される側からするとムズがゆくて仕方ないんじゃないかと^^;

もちろん全部の山車が通るたびに拍手してましたし、時折山車側からも拍手で返していました^^;
らき☆すた神輿が参加する前は黙々と山車が通るのみでしたのでそれまでは見られなかった光景。
山車が神社に集まる合間に、奥で担ぎ手に各種注意事項等を解説中。

今回は京都アニメーションの事件もあり注目度が大会ためか、周辺に人だかりができ始めてました。
そして、夜の部がスタート。

山車が順次神社を出発します。

もちろん宜しくお願いしますの拍手も欠かしません。激励も飛んでたw
山車を見送ると、らき☆すた神輿も点灯しいよいよ出発です。

出発前に京都アニメーションのスタジオで無くなられた方々へ黙祷がささげられました。
そこから出撃するところは動画にて・・・
これが定番の掛け声だそうです('-'*
この調子で最後までやってたら間違いなく喉潰れるわぁ(;・∀・)
と思うぐらいの凄まじい気迫の掛け声。

ここからほとんど後ろ早歩きしながら撮ってるから結構大変^^;
ゆっくり進む千貫神輿と違って山車は動きが早いので、土師祭の時と比べて渡御のペースが格段に速い;
昼間に比べて気温が下がっていたり日差しが無いとはいえ、昼間から炎天下で動き回っててまだHPゲージが3分の1ぐらいしか回復していない状態だと、シャッターチャンスを作るのが大変です。
もちろん神輿だけでなく、山車も撮ってますよ!むしろこっちが主役ですから!

らき☆すた神輿が休憩に入っているときに撮ってるので自分自身は休む暇なしw
山車を一通り撮り終わると、らき☆すた神輿はもう動き始めるわけです。
マジで助手が欲しい;

5台の山車を1枚の写真に全部収めるのって地味に難しかったりします。
広角レンズを使ってても、山車が良い感じに集まってないときもありますし、周りに見物客沢山いますし、邪魔にならないように良いアングルを場所を探すのも一苦労。
旨く撮れればラッキーです。
そして山車が動き出すと、らき☆すた神輿も後半戦に突入。

ちなみにこの時、とある方をお見掛けしましたが、さすがと言うべきかステルス性能をいかんなく発揮しておりまして、あれだけ取材の人たちがすぐ隣や目の前にいても気付かれることはありませんでした (ノ-'*
後半になっても勢いは変わらず。
声出し続けるのも大変そう。何人か交代でやってました。

ここまでの写真を見ると、らき☆すた神輿と山車を別々に撮っているので、一瞬本当に同じ祭りなのかと思われるかも知れませんが・・・

ちゃんといますよ、後ろに付いてます!ヽ(`・ω・´)ノ
らき☆すた神輿の生みの親、故成田会長さんのお店の前で「差し(神輿を上へ高く上げる。神輿(神様)を「差し上げる」の意)」も行われました。

感謝は忘れない。祭りが変わっても、らき☆すた神輿が渡御をするときはこれからもこの場所で差しが行われることでしょう。
鷲宮八坂祭も終盤。感覚的なものですが、昨年と比べても気迫があります。

勢いと気迫は衰えぬまま鷲宮神社前へ。

らき☆すた神輿と山車を写真に収めるとしたらこのタイミングが一番かも。
昨年であればここで「らき☆すた神輿」の渡御は終了でした。

しかし、今年はここからさらに出発地点まで延長。
延長区間は「京アニ」コールでの渡御となりました。

延長区間の開始時に亡くなられた方たちに対しての「差し」を行い、そこからは最後まで「京アニ」コール。

最後まで気迫の渡御を行い、無事終了となりました。

テレビ局の人も最後まで居たところもありました。重たいカメラ持って最後まで付いて行くと結構体力使うんですけど・・・自分で言うのもなんですが根性ありますね('-';
山車も最後のシッカセを行い、滞りなく無事解散。

さて自分も帰る支度を・・・と思ったら・・・
神社の神輿庫に「らき☆すた神輿」を入れないといけないので特別延長渡御w

まさかの最後の最後におまけの渡御がありました^^;
おまけということもあって「もってけ!セーラーふく」を流しながらの渡御でしたw
ある意味一番楽しそうでノリノリな渡御でしたw
そうして神社前に到着すると・・・

梅田市長が登場して挨拶。
折角だから動画で|ω・)っ
そして・・・今年の役目を終えた「らき☆すた神輿」は神輿庫の中へ・・・

また来年〜
(自分も含めて)大変お疲れ様でした〜

余談ですが、この翌日から仕事でしたが疲労で2日間ぐらいまともに仕事にならず、3日目に休みもらいました;
今回は京都アニメーションでの痛ましい事件があり、イベント等が自粛ムードの最中でしたが、塞ぎ込んでても何も変わらない、そんなときだからこそ
「自分達らき☆すたファン、そして京アニファン、ひいては気分が落ち込んでいる多くのアニメファンへ、『元気を届けるため』」の渡御でした。
この日、鷲宮八坂祭を訪れたファンの人たちが、たくさんの京アニ復興を願う絵馬を奉納していたようです。
後日、絵馬掛け所を見たら多すぎで紹介しきれないほどたくさんありました。
絵馬だけでなく、義援金の募金活動も久喜市の各所で始まっています。
神輿を担いで作品を盛り上げたり、復興を願ったり、募金をしたり・・・小さなことでも自分にできる範囲でプラスになることができればいいですね。
自分の場合は、こうしてレポを書くことぐらいしかできませんが、こんなことがあったんだという記録を残すことで、最近「らき☆すた」を知った世代や、後に続く人の参考になったり、興味を持ってもらえるきっかけの一助にでもなれれば上々だと思ってます。
そんなわけで、今年は今までにないいろんな想いのこもった鷲宮八坂祭のレポでした。
それにしても年々体力落ちてるわぁ・・・ダンベル何キロ持てるかなぁ・・・